AJSA SKATEBOARD CHAMPIONSHIPS 第2戦速報



■日本最大のコンクリートパークとして大会数日前に工事が完了し、パブリックパークとして最初のイベントである今大会。私達が会場に到着すると、日本全国より当初の予想を遙かに上回る選手が集まり土曜の練習ラウンドが始まっていた。木曜あたりの天気予報では晴れだったのに、一夜明けると雨になり、土曜の夕方時点では降水確率80%。会場に集まったギャラリーも選手も絶望の中で広々としたコンクリートの感触を楽しんでいた。当然のこと長崎の夜はアルコール消費量もMAXに上がる。

しかし、信じられない事がおこった。7:30に外を見るとドシャブリの雨、朝食もとらずに2度寝を決め込んでいると8:30にスタッフから「晴れてる!」の電話。急いで会場に行くとコースは完全に乾いてるじゃないですか、奇跡だ。しかし選手がいない。モーニングコールを皆で手分けしても誰も信じてくれない。てな事で準決勝をキャンセルして定刻より1時間送れて大会はスタートした。
低気圧の影響で20メートルを越す強風も吹き荒れる最悪のコンディションながら、風を考えたルーティーンを組んだ選手が予選上位に付ける。決勝は風が収まる事を祈るウエイティングを挟み、不公平を無くす為に若干のルール変更を行い3時にスタート。競技が成立する決勝2本目最後の岡洋佑の残り40秒、無情の雨、ギャラリー&選手も一緒に何度か復旧を試みるも制限時間一杯でスコールに変わって断念。予選順位で岡が初優勝に輝くも中断中にヘルメットを脱がずにやる気マンマンで待っていた岡の姿勢に男を見た。
出来たことが奇跡なのか、決勝中止が残念だったか複雑な心境だが、また1つ素晴らしいパークが九州に誕生した事は事実。風と雨さえ無ければ最高の大会になった事だけは保証できる。来年も行きますよ>岡部氏に感謝!