■2003関東サーキット最終ランキング



■第3戦(8/10・川越ウィッキーズ)

真夏のWICKED'Zは予想以上の暑さで、選手、スタッフ、そしてギャラリーの皆さんも大盛り汗だく。
特にジャッジ席のある2階スタンドは気温50は有ろうかという蒸し風呂状態でした。
今回のエントリーは50名。このコンディションを考えて予選は3グループに分け(暑さでコンピュータはフリーズ、ジャッジの頭までフリーズしないように)こまめに休憩を取りながら行いました。 しかし1階スケートコースでは暑苦しいくらいに熱い戦いが繰り広げられております。 エントリー受付時に年間ランキングの中間発表が行われ、今回の勝者である横溝と藤本アキラが同ポイント1位であり、今日の結果次第でこの両名、または三位につけていた、小林哲也、続いて4位の田中登、助川大作、桜井陽介あたりまでは、まだ年間タイトルのチャンスがあり公開練習も自然と気合いが入る。それに加え10月に行われる全日本選手権の優勝者には10万円相当のアメリカ往復チケットが貰えるとのアナウンスに、年間ランク10位と崖っぷちの西湖憲人のケツと闘志に火がついたようであります。
前置きが長くなりましたが最終戦ともなると背景に様々な物語が有るもので・・・ さて、今回会場となるWICKED'Zはアーラーの聖地のイメージが強いのですが、最近ではレーラー達もコンスタントに決勝に上がってくるようになっている。予選の結果を見ても生粋のアーラー加藤伸崇と、レーラータイプの佐藤圭吾、星野慶のタ イプの違う3人が同点1位通過と大混戦。 年間優勝に絡む選手では、横溝、桜井、小林、田中等が決勝に駒を進め、年間ランク同 点1位であった藤本は今ひとつ乗り切れず予選敗退。 これで藤本の年間優勝は夢と消えてしまう。 続いて決勝では、レールやレッジで難易度の高いトリックを狙う選手が多く、当然リスクも高いので、メイクを取れずに自滅していく選手も多かったように思う。そんな中、今シーズン頭角をあらわしてきた蛭田浩二が廻し、擦りと総合的に綺麗なラ イディングで決勝1本めが終わった時点で1位につける、続いて加藤伸崇がダイナミッ クな跳び&リップトリックで2位につけ、横溝は3位。
横溝太一 F/S B-SLIDE

しかし最終ランで総合力の勝る横溝が逆転優勝!アールや廻し技もこなしレ−ル、レ ッジでのハイレベルなトリックを繰り出しながら1ミスのみと、パーフェクトに近い滑り でライバル達を蹴散らした。MCテツの”優勝は横溝太一”のアナウンス直後、チームメイトのWICKED'Z軍団からビールシャワーの祝福を受け「ビールが目に入って痛いと」言って目を擦っていたが、目を擦っていたホントの理由は定かではない。




左から 加藤 BIG 伸崇、横溝 太一、蛭田 浩二






■第2戦(6/8・鵠沼海浜公園)

今年の二戦目は、関東地方で一二を争う観光地である湘南での開催。今開場でのスケートボードのコンテスト開催は、初めてのことで、運営サイドにも若干の不安も有ったが、大きなトラブルもなく、盛況のうちに終わることが出来ました。参加者&ギャラリーの皆様、お疲れさま&スムースな運営に協力いただき、有り難うございました。
コンテストの内容に目を移すと、まず目立っていたのが、予選1位の地元 本庄ヒリュウ、クリーンな滑りで、ギャラリーの目を釘付けにしていました。そして常勝組の西湖憲人、前回の勝者 藤本アキラ、等が健闘。佐々木 令司と山崎 健太の11才対決もの見所の一つで、今回は佐々木令司に軍配が上がった。決勝に調子を上げてきたのが、才哲治。リズミカルミに繰り出す技は、完成度、難易度とも高く、底力の差を見せつけた。本庄、横溝 等も大技で追従するが、技が単発になり、追いつくことが出来なかった。

全体的にレベルが高く、盛り上がったコンテストでありました。次回の関東サーキットは開場を埼玉県の川越市WICKED'Zに移し、いよいよ最終戦になります。お楽しみに




■第1戦(4/13・RED HAT)



避暑地として有名な那須高原の山の中に、いきなり出現する熱いスケートスポット、REDHAT。関東サーキットは、今年もこのRed Hatで開幕した。 天気は晴天。コースコンディションもバッチリ。昨年とレイアウトに大きな変更は無いが、ミニランプからハンドレールを下った先に「ハ」の字フラットバンクが追加され、これがコース全体のルーティーンワークに幅を持たせてくれるコースになった。今回のエントリーは、49名と昨年に比べると若干少な目。しかし土地柄か選手のスケートスタイルはバラエティーに富んでおりギャラリーの眼を楽しませてくれた。そんな中、優勝をかっさらったのは、写真中央で右手を高々と挙げている藤本アキラ。決勝2本目にノーミスで廻し、擦り、跳び、と三拍子揃った素晴らしいライディングで、2位の桜井陽介に大差を付け見事優勝。桜井もラジカルな滑りで開場を沸かせたが、今回の藤井のライディングにはかなわなかった。以下は須藤光、横溝太一と常連が続いた。12位の設楽義之は、失敗すると情けない顔でジャッジ席を見るのはナンデだろう?