梅雨明け、夏休み一発目のビッグイベント。チャンピオンシップス&関西アマサーキット第2戦です。暑くて、熱くて、ホントにアツい!素晴らしいコンテストとなりました。

1日目(土曜日)のスケジュールは、チャンピオンシップスの予選のみと時間的に余裕があったので、多少でも涼しくなる、3時から競技開始と、スケジュールを変更したのですが、出場選手は皆、目の前にスケートパークが在れば滑り続けてしまう、根っからのスケキチばかり。競技開始時間を遅らせた事により、滑り過ぎてヘバってしまう選手が多かったですね。オフィシャルの温情が裏目に出てしましました。申し訳有りませんでした。

そんなわけで、特盛り汗だくの予選が始まったわけですが、今年から予選において若干のルール変更があり、昨年の年間ランク10位以上の選手にはシード権という特典が登場し、予選にエントリーさえすれば、翌日の決勝へ無条件で進む事が出来るのです。シード権を持っている選手は予選で調子を崩し16位以内に入れなかった場合でも、16人の予選通過者の後に敗者復活する事が出来るのです。極端な話エントリーさえすませれば、予選を滑らなくても、決勝へ進む事が出来るのですが、滑らなかったり、16位以内に入れなかった場合は決勝戦の出走順が1番(最初の方)になってしまうので、やはり予選もキッチリ滑ったほうが有利になる事が多いと思われます。これは実力のある選手の万が一の時のための救済処置だと考えてもらった方が良いですね。今回もシード権を持った選手は、ほとんど自力で決勝へ駒を進めました。唯一シード権に救われたのは、昨年のランク2位の立本で、何と予選24人中24位と彼には信じられない成績でしたが、昨年の成績が良かったので救われました。



話を大会へ戻し、予選をトップで通過したのは、昨年のチャンピオン浦友和で、彼は当初予選は滑らないと言っていたのですが「とりあえず」滑っておくといって、結局1位で予選通過とポテンシャルの高さを魅せつけた。その後2位通過にチャンピオンシップス初参戦の白江正義、3位にベテラン橋本貴興、更に4位はアップカマー阿部直央、そして5位に、初参戦の小川アンドレと、世代交代を感じさせる混戦模様で初日の予定を終了しました。





翌6日はメインイベントとなるチャンピオンシップの決勝戦。関西アマチュア第2戦の終了後に、予選上位16名とシード権保持者の立本が加わり総勢17名にて決勝競技がスタート。

この暑い灼熱戦を制したのは沖縄からエントリーの才哲治。大きいトリックを連発し時折見せるオールドトリックでも会場を沸かせていました。とにかく技のレパートリーが多く、毎回違うトリックを織り交ぜたルーティーンワークは一流プロの貫禄を感じさせてくれました。続いたのは期待の新人・白江正義。とにかくダイナミックで飛び技ではベテランプロをも凌ぐポテンシャルの高さで、間違いなく今後のスケートシーンを引っ張って行くスケーターの一人となる存在。要チェック人物ですよ。3位には笑う男・宮本孝昌。今回もにこやかにコースを駆け回り、特にアールの使い方は天下一品でした。4位にシードで救われた立本和樹。5位には予選1位の浦友和と続いた。8位入賞の内英二もチャンピオンシップ初参戦ながら賞金ゲットの大金星。現在、AJSAにおいてトップを走る浦、立本、今回不参加でしたが米坂淳之介の牙城を崩す、新世代が確実に育って来ているように思います。







なお今回のベストトリック賞に選ばれたのは、バートライダーのイメージが強い馬目陽太。ビッククォーターでのユニット(ミラーフリップから更に180°回転する技)で1万円の賞金を手にした。



開幕の鵠沼大会が雨で中止になってしまい、AJSAの歴史の中でも、最も遅いチャンピオンシップの開幕となってしまいましたが、参加して頂いた選手は勿論、様々な形で応援して頂いたショップ&メーカー、スタッフ&関係諸氏に、リポート最後ではありますが改めて感謝したいと思います。次回は恒例の横須賀大会です。今年も盛り上がりましょう!