AJSA恒例・夏の横須賀海風公園 今年の覇者はいったい誰だ!?
今年は当初のスケジュールから外れていたので開催予定ではなかったのですが、第1戦予定の鵠沼大会が天候不良により中止となったため、代替えとしてチャンピオンシップ関東大会として開催。やはり、お天道様は「横須賀は毎年開催しなさい!」と言っているんでしょうかね?
地元のアメリカンフェスタというお祭りと、会場を同じくしているため、ギャラリーも多く、選手は否が応でもヒートアップする横須賀の伝統は今年も健在でした。

まずは土曜日のチャンピオンシップ予選から競技開始。参加選手は総勢21名と例年に比べると少なめ。実質上、夏休み最後の週末となり、かなりの選手が地方巡業(デモ)に出かけていたようです。プロスケーターも忙しい職業ですね。

競技の方へ話を戻しましょう。今回も予選からフルパワーで飛ばしまくったのは沖縄の鉄人・才哲治。特設セクションの4面バンク&アールで、飛んで、擦って、廻って、廻して、多彩なトリックで他を一歩リードしトップ通過。2位に着けたのが関東の大会には、この人が居ないと・・と思わせるほど存在感のある米坂淳之介。スタイリッシュで完成度の高いライディングでギャラリーを魅了しておりました。3位に笑う男・宮元孝昌。今回も独特なルーティーワークと絶妙なアール使い。4位は九州から上京して早2年、確実に実力も付けてきた武石レオ。5位に地元ダブルフェイスからエントリーの津島宣明。6位は関西のアップカマー・阿部直央。以下、7位白江。8位馬目。9位立本・・・・と実力者が続いた。昨年の王者、浦友和は数日前に負傷してしまったようで、決勝のみに集中したいとシード権を行使し予選は滑走せず。また、池之上慶太はリズムを崩したのか、何をやっても決まらず19位に沈むが、シード権に救われ翌日の決勝へコマを進めた。





一夜明け決勝戦は予選の上位16名とシード選手2名の合計18名によってスタート。
トップバッターは、シード選手の浦友和。結果からいうと7位に終わったが、長さ2.7mのバンクtoバンクで魅せた、バリアルヒールフリップは圧巻の一言。その後もスーパージャンプランプでノーハンド360など大技にトライするがミスが目立ち残念な結果に終わったが、攻める姿勢が後続選手をヒートアップさせた。続いて予選を3位で通過した宮元孝昌は、若干、調子を崩したのか6位に順位を落としてしまった。
久しぶりにAJSAのコンテストに顔を出した藤井竜太郎が5位。リズミカルで超ハイスピードで突っ込んでいく彼のライディングスタイルはリスキーでコンテストには向かないように思っていたが、今回はそのスタイルそのままメイクを重ねていき賞金圏内にくい込んだのは凄いね。
4位には予選からそのまま武石レオ。決勝最後のジャッジノーカウントのスーパージャンプランプでのノーリー180が時間内に決まっていたら・・勝負にたらればは無いが、彼自身この成績では満足していなかったようです。
3位に予選トップ通過の才哲治。いつものように全てのセクションをトリックで繋いでいくルーティーンワークだったが、若干ミスが目立った。



準優勝がスイッチマスター立本和樹。元々グーフィースタンスの立本は気が付くとレギュラースタンスになっていたり、淡々と難易度の高いトリックをこなしていくのでギャラリーの皆さんも彼の滑りには注意が必要ですよ。
そして優勝したのはトリックマスター池之上慶太。前日の予選とは別人のように彼特有の廻し技が連続で炸裂。ほぼノーミスのスーパーランで優勝をもぎ取った。スイッチの入ったときの慶太はハンパじゃないですね、久々に見せて頂きました。



今回、急遽開催となった横須賀うみかぜチャンピオンシップでしたが、参加人数こそ少なかったが、終わってみればやはり有意義な大会でした。



今回9位と賞金を逃してしまった謎のロングボーダー・二階堂アツシって誰だ!


左から2位の立本、優勝の池之上、3位の才