2006年最後の大一番 勝ったのは?そして年間チャンプは誰だ。

2006年度チャンピオンシップス最終戦、山形県寒河江市に今年オープンした話題の、寒河江チェリークアパークにて、最後のスケート祭りを楽しもうってわけですが、今回も今年恒例の雨、それも台風2発の影響による大雨。予定スケジュールは大幅に崩れ予備日にてようやく開催できました。そんな事情で残念ですが参加選手も総勢13名と、国内最大規模のコースで今年最少人数での寂しいコンテストとなってしまった。
しかしメンツはかなり豪華。ポイントリーダーの才哲治、2位の立本和樹、昨年チャンプの浦友和。加えて久々登場のアーラー軍団・小澤正道、江原志輝の両名、怪我から復帰した最年少プロの瀬尻稜、等々、バラエティに富んだメンバーでジャッジ泣かせのコンテストとなりました。
スケジュール変更と参加者が少なかったため、予選は行わず13名での予選決勝。2トライ勝負。また今コースは会場が広いため、各トライ80秒の特別ルールにて行われました。
時間が長いということはギャラリーには見所満載、選手にとっては体力&知力勝負。通常の60秒ルールに慣れてしまい時間の調整に戸惑う選手も居ました(まるでボクサーの様ですね)。
さて上位入賞者(賞金圏内)、まず8位に飛び込むのは江原志輝。彼のホームグラウンドでもある吉川のアクアパークや、新潟のバタフライボゥルなどで鍛えられたコンクリートパークでのライン取りは流石でした。久しぶりに「死にかけくんダンス」も見られました。
続く7位には浦友和。初めてのコースに戸惑いは無かったように思うがミスが目立ったのに加え、ビックステアでのオーリー360°で新品のデッキを2本もへし折ってしまった(2回目はピッタリ着地していたのですがね)。
6位に久保田敏弘。バンクtoバンクで魅せる360°キックフリップは高さスピード、空中でのピタピタ
キャッチ、あれは芸術ですね。
5位に正反対のスタイル馬目陽太。流石バートライダー、巧みなアールコントロールとオリジナリティあふれる滑りで彼自身の最高順位を獲得。
4位に立本和樹。九州の古賀パークでブイブイ云わしているだけ有り、1トライ目前半、調子よくポイントを重ねていったが途中我を忘れてしまった様です。加えて2トライ目前の練習時に負傷してしまい巻き返し成らず。



ベスト3最初の選手は武石レオ。見るたびに上手くなっていてついにメダルを手にした。今回4位の立本とポイント上は同点であったが、市野チーフジャッジのの採点が僅か1ポイント差で、武石に軍配をあげていたため、このような結果になった。両者は九州時代に微妙な師弟関係でもあり、偶然ではない何かを感じずにはいられない。



2位に現在のポイントリーダー才哲治。今回も沖縄パワー全開・・と思ったのだが、今ひとつコースに馴染めない。寒河江のコースはほとんどプッシュをしないで廻れるように設計されており、それが才いわく「リズムが取りにくい」と競技前に悩んでいました。 雨が無く、もっと練習時間が有れば慣れてしまうのでしょうが・・それでもスピードに乗ったオリジナリティあふれるライディングで準優勝。同時に今年の年間チャンピオンを手中に収めた。おめでとう!
ココまで来ると、じゃあ優勝は誰なんだ?ちなみに、池之上慶太、米坂淳之介、橋本貴興らのランキング常連は出場していない。
「今回のウイナーは若干9才の、瀬尻稜!」



いつか、こんな日が来ることは解っていたが、かなり早いんじゃないか。しかし、今回の瀬尻のライディングはトリックのバリエーション、コース特性を活かしたルーティーンワークに加え、正確さメイク率など髪の毛一本飛び出ていた様に思う(きっと優秀なコーチが居るに違いない)。
微妙なジャッジではあったが、この日、AJSAトップカテゴリーにおいて最年少優勝者が誕生した。おめでとう!
という事で、波乱の06シーズンは終了し、沖縄出身の才が初の年間チャンピオンを獲得。最終戦では最年少王者が誕生。来年への課題も山積みながらも、日本最高峰のコンテストを楽しんでいただけたのではないでしょうか?
AJSAとして先に言いましたとうり、07シーズンへ向けて多くの改善を余儀なくされた1年となってしまいましたが、明るい話題も多く、もう一踏ん張り頑張って運営しなければと・・・、皆様の御協力も必要ですので今後とも宜しくお願いします。
ちなみに、アマチュアの祭典「全日本アマ選手権」が来月、B7で開催されます。未来の日本を背負って立つ逸材の宝庫ですのでご注目ください。


チャンピオンシップにもWエントリーした東北最終戦3位の米山に敢闘賞が授与された!


左から3位の武石、優勝の瀬尻、2位の才(年間チャンピオン決定!)おめでとうございます。



<追加写真は現在編集中・しばらくお待ち下さい>