2007関東アマ地区サーキット結果



今年のアマサーキットも、この関東第3戦を残すのみとなり、全日本への出場権をかけた熾烈な戦いが
予想された。

その中から、頭一つ飛び出したのが、西川誠(ムラサキスポーツ)。予選から走りまくり、ポールto Win。
とにかく、ハイスピードのハイテンションでコースを馬車馬のように駆け回り、会場を沸かせた。
アールでの擦り系トリックは、プロ級のスキルを持つ彼が、レールやフラットでのトリックを身につけた時には、
上のクラスでも充分トップを狙えるであろう。今後楽しみな選手が育ってきています。


西川誠 フロントスミスグラインド

2位には、常勝組の一人、宮崎聖(ZIMBABWE)が食い込む。優勝、入賞経験豊富な彼の滑りは、トータル
バランスも良く、もう一つスペシャリティを身につけると、トッププロをも脅かす存在になるでしょう。

3位に、ディラントンプソン(element原宿)。今シーズンから精力的にコンテストに参加している彼が、
こんなに速く表彰台に上るとは、ホントに申し訳ないですが、正直、予想外でした。
このコースを、かなり滑り込み、新セクションのレールにも果敢にトライしておりました。1シーズンで、
こんなに上手くなるモノですね。素晴らしいチャレンジでした!

順位の詳細はリザルツを見ていただくとして、アマクラスの特別賞は、6位入賞のジェッドデイビ(SHERED
DER)に送られた。ミスが目立ったモノの、スタイリッシュなスケートスタイルと、ユニークな発想のセクション
の使い方が、ジャッジから評価されました。

今回のお祭りは、スケーターとして、見に来る価値が大きかったと思われます。次の機会には絶対に会場に
足を運んでみよう。

<写真追加予定・おまちください>










左から3位のディラン、2位の宮崎、優勝の西川







関東地区サーキット折り返しの第二戦、梅雨真っ只中の7月8日、会場は今年オープンした神奈川県
相模原市、小山公園スケートパーク。当日の天候は曇り。暑すぎず寒くもなく絶好のコンディション。
今回の会場は、わりとオーソドックスなセクションが広域に列び、各選手、実力通りの滑りを魅せら
れるコースレイアウトとなっており、実際の試合の中でも高度なトリックが連発し、ハイレベルな戦
いとなりました。



午前中の予選では、Sonickよりエントリーの岩本輪太郎が、流れるようなルーティーンの中、レール
レッジを中心に難易度の高いトリックを連発、他を圧倒しトップ通過する。後、杉本瑛生、宮崎聖、
奥野健也、橋場政、阿部涼太と、常勝選手が決勝へ駒を進めた。

午後の決勝では、予選10位通過の山田勝之が、得意のストリートトリックで8位に順位を上げてきた。
7位に宮崎聖。6位、前回の優勝者の大隅正泰。5位に杉本瑛生。4位に東北の馬車馬、阿部涼太と、
実力の在る選手が続いた。

銅メダルを手にしたのは、橋場政。様々なブラント系トリックを披露し、会場を沸かしてくれました。


橋場 フロントサイドブラント

2位には、奥野健也。フリップからのレールトリックなど、テレビゲームのようなコンボ技をメイクし、
優勝を決めたかに思えたが、本当に僅かの差で優勝を逃す。


奥野 キックフリップ バックサイドリップスライド

ということで、今回のウイナーは、予選1位の岩本輪太郎。予選の滑りは流してたのか?と思わせる程、
トリックの難易度を上げてきた。若干ミスもあったが、軽やかな流れの中から繰り出すストリートトリ
ックは一級品でありました。
多くのスポンサーを抱え、雑誌などのメディアにも数多く取り上げられているので、知名度としてはプロ
級の彼が、アマチュアサーキットに参戦したこと自体驚いたが、この優勝で名実共にトップ・スケーター
としての実力を知らしめた。
(この知名度が本人にはプレッシャーだったようで「勝てて良かった...」と試合後に安堵の表情で語って
いました。あらたて、おめでとう!)


倫太郎 トランスファー バックサイドリップスライド

特別賞として、小学生以下の選手の最高順位賞を用意しました。その賞に輝いたのは、春日美夢(8才)
総合順位12位。スパインでの360°や、レールでのボードスライド等々、実力、安定性共に、小学生
スケーターの中では頭一つ出ていますね。
次回もこのような表彰を行いますので、小学生だから...と、遠慮せずに、どんどん参加して、大人の中で
もまれてみよう。

その他、このパークをホームグラウンドとする幼稚園児スケーター、岸海君に審査員特別賞が贈られた。
スケート歴3ヶ月にして、オーリーを完全にマスターし、コースの特性を活かしたルーティーワークで
会場を和ませてくれました。ありがとう。

今大会は、アマサーキット史上希に見るハイレベルで、見ていたギャラリーは、かなりのお得感が在った
でしょうが、この戦いに点数を付けるジャッジには相当な疲労感が在ったに違い在りません。


写真top3:左から 奥野健也 岩本倫太郎 橋場政












今年も始まってしまいました。AJSAコンテストシーズン!!
各地のサーキットは4月から開幕してますが、関東サーキット5月第二週(13日)。
会場は群馬県安中市、米山公園。今や遺跡に近いコンクリートボゥル(愛称デスボゥル)
の隣に、地元スケーター達による、お手製セクションで構成されるストリートコース
にてコンテストが行われました。



エントリー総数は47名。近年の傾向として小学生や女子選手の参加が目立ちますね。
そんな中、予選をトップ通過したのが今年から中学生の杉本栄生。5月5日にアメリカ
でのコンテスト、Grind for life#3にて見事優勝し、凱旋帰国後すぐに安中入りし、
コースチェック&調整していたようです。
2位通過が、久々登場の設楽嘉之。3位、橋場政。4位に阿部涼太とつづきました。

お昼休みの後、午後2時より17名の予選通過者による決勝が行われ、賞品圏内の8位
に入賞したのが、若干11才レディース・スケーターの飯野沙也加。昨年の全日本レデ
ィース選手権の覇者でもある彼女は、その実力を余すところ無く発揮し、一般男子のな
かでこの成績はお見事! 7位に東北の阿部涼太13才。6位に西川誠12才と、ロー
ティーンが続き、この2人はスピード、バネ、大人顔負けのスケートスタイルで、早い
段階でチャンピオンシップスでも活躍の予感。
5位に吉田建21才。昨年同様、安定した高いスキルを見せつけておりました。
4位に古田将人22才。セカンドトライではリズム良く、各セクションでトリックを繰
り出し、高得点を叩き出した。

そして、メダル圏内一人目は予選トップ通過の杉本瑛生。先にも触れましたが、海外で
のコンテスト経験豊富な彼のラインは、年長者である他の選手達にも参考になる物が多
いと思う。老いては子に従え。ってまだ早いか..


3位の杉本瑛生(バックサイドエアー/トランスファー)

優勝争いは2人のオールラウンドスケーター大隅正泰26才と橋場政23才。
2人とも、飛んで、廻して、擦って、跳んでと、コースの使い方も巧く、パーク慣れ
(コンテスト慣れ)したクリーンでダイナミックなライディングを披露。


橋場政(フロントサイドリップスライド)


大隅正泰(ノーズグラインドtoフロントサイドボードスライド)



見事に優勝の栄冠を勝ち取ったのは、大隅正泰(昨年の関東サーキット年間チャンピオン)。
ポイント差2点、ジャッジの評価も3対2と割れ、シーズン1発目に良い物を見せていただきました。



大隅も毎回出場してくる常連ですが、やっと表彰台の真ん中に立つことが出来ました。
毎回多くの選手を送り込んでくる、FAMILY軍団から優勝者が生まれたことは、喜ばしく思い、
当然の結果かもしれませんね。


左から3位の杉本、優勝の大隅、2位の橋場