オープンクラスは非常にレベルの高い大会となった。
間違いなくアジアのトップレベルだ。
9位:北浦孝治はエアを連発、バートミーティング(国内バー
トコンテスト)やAJSAの大会常連者だ。見るたびにレベルアッ
プしている。
8位:馬目陽太、久々のバート参戦となった馬目は数々のノー
ハンドトリックのバリエーションにトライ、迫力あるスケート
を披露していた。最近では鵠沼のバートで毎週末楽しんでいる
とのことで、実質ここのローカルとも言える。
7位:後田武利、高さのあるエアー、とりあえず不安定でも乗
りに行くスタント性を持った彼の滑りは、周りを興奮させる力
がある。滑りが安定し、まとまったルーティンを成功させれば
さらに高順位を狙えるだろう。しかし、今のこの興奮させるス
ケートが彼の魅力でもあるが。
6位、堤翔斗。スノーボードのトッププロの彼は普段雪山にて
多くの時間を費やす。にも関わらずスケートコントロールも抜
群。スケートボードでも空中に恐怖感はないようだ。練習から
本番までの短い間でエアの高さがみるみる上がる。幾つかのエ
アーを連発していた。
5位、中尾淳一。迫力のある荒削りといえば彼。系統的には後
田選手と同じ方向であろうか。気合で乗りに行くタイプで滑り
に多くあわられている。ここ最近はスケートする時間があまり
取れない彼だが高いレベルを今なお維持している。お得意トリ
ックのヒールフリップやロデオなどで観客を沸かせてた。
4位、上條顕映
乗れている、というのが第一印象。彼は兵庫gのローカルであ
るが、gでスケートを始めた人は基本ができている人が多いと
感じる。バリアルやロデオ540もルーティン中にメイク、エア
の完成度が何よりも高く、全体の質が高順位をもたらした。
3位:平野英樹
スノーボードでも有名な彼。やはり空中感覚は非常に長けてい
て、エアーでのミスが少ない。まるでスノーボードのハーフパ
イプを見ているようなルーティンワークでキャバレリアル、ス
イッチキャバレリアルと技は続く。エアーには高さもあり、ジ
ャム後半は540もメイク。スノーボードの空中感覚を十分に
生かした滑りであった。
2位:芝田元
佐野誠哉・芝田元といえば今年のアジアンエックス決勝進出組
み。佐野に追いつけ追い越せで育ってきた彼の勢いが、現在で
は佐野誠哉を脅かす存在となってきた。安定感のある数々のエ
アトリックのグラブやスタイルバリエーションもずば抜けてい
て観客は安心して観ていられる。ハーフキャブやフルキャブ、
そして得意のフリップインディも高いメイク率にて観客の目を
釘付けにしていた。
優勝:佐野誠哉
技の高さ、難易度も高く、スケートに自信に満ち溢れていて、
迷いのない流れるようなルーティンワークを見せていた。
あの広い鵠沼バートの端から端までを滑り渡るバックテール、
バックリップ、フロントノーズグラインド・・・エアーの高さ
も安定度もあり、そして回転系の540も各ランで組み込んでいた。
板を回すバリアルやキックフリップミュートも幾度も決めていた。
AJSA2009年のバーチカル・オープンクラスは佐野誠哉が優勝を勝ち取った。
アマチュアクラス
10人の参加者のうち、上位6名が決勝へ進出、こちらも順番関
係なし15分間のスネークジャムセッションで会場を沸かせた。
決勝
6位:傳田郁
鵠沼ローカルキッズ、エアーも毎年レベルアップしていて今後
の鵠沼の若手バートシーンを引っ張る存在になってほしい。
5位:中島卓
左腕の大怪我からの復帰、ようやく治った腕でのグラブも可能
になった中島。ジャムセッションという入り放題という利点を
生かし、新たなる技に挑戦する姿も見られ、決めのスイーパー
も見事にメイク。
4位:板谷築磨
東京のMap's Tokyoローカル。普段は大会等に顔をださないが
、スネークジャムに興味を持ち、久々の参戦。エアの高さはア
マクラストップ。大会順位よりもスケートセッションそのもの
を楽しんでいた。
3位:奥野卓哉
東京Map's Tokyoローカル。見たこともない技のオンパレード
。今までにメイクしたことの無い技ばかり挑戦していて見るも
のを楽しませていた。もちろん決めのルーティンもきちんとこ
なし、マドンナやワンフット、ゲイツイストやハンドプラント
等もしっかりとメイク。
2位:平野歩夢
平野秀樹の弟、あゆむ。エアの高さも安定感もやはりスノーボ
ード仕込み。スノーボードとスケートボードを操るバートスケ
ーターが日本にもまた増えてきた。安心して観てられる。
優勝:堀米雄斗
日本最年少のマックツイスター、ユウト。彼の持ち味は「周り
の真似」でなく、自分の長所を伸ばしているところ。これでき
そう、っていうものを確実に増やし、レベルアップしている様
子。内容はノーハンドBS360やキャバレリアル、ハーフキャブ
やノーリー系トリックと、人と違うトリックを選択。ルーティ
ンにマックツイストも随時入れてきて、見事優勝に輝いた。今
後も楽しみなキッズである。
日本のバーティカルのレベルも非常に高くなってきた。
今後も人口が沢山増えて、盛り上がっていくことを期待する。