ダイジェスト映像 「AJSA JAPAN PRO TOUR [VONZIPPER CUP]

プロツアー第2戦となる今回は、梅雨の影響が残っても大丈夫な様に
室内パークを設定していたが、平年よりも早めに梅雨が明けたおかげで
灼熱地獄の大会になりました。
しかし、そこは猛者達、自分の体調コントロールはさすがで、素晴らしい
大会となりました。









予選通過ラインのポイントで157点ですので、なかなか充実した予選で
あった事は予想に難しくないでしょう。
トップ通過の瀬尻稜が221、小澤正道も214で続いています。
地元の中島アンデルソンも中坂優太も無事に通過、新人からは昨年の
全日本アマチュア王者の佐川海斗が活きの良い滑りで通過。
ゴールデン世代の春日美夢、松木愛瑠、杉本瑛生もしっかり通過し
面白い決勝になりそうだ。



地元期待の中坂が足を故障してしまい欠場が濃厚となった決勝。
中部地区の意地を背負って内英二と中島アンデルソンが会場を湧かす。
ベテラン組の小澤正道、米坂淳之介、才哲治が、各自の個性を活かした
滑りで高得点を弾き出す中、予選でも好調だった佐川海斗が見せる。
大人顔負けの大きなトリックをハイスピードで次々にメイク。
恐らく45度を超えていると思われるパーク内に立錐の余地もないほど
集まってくれたギャラリーを湧かすナイスラン。弟の涼が同時開催の
中部アマ第2戦に優勝し、この日の佐川家は盆と正月が一緒に来た感じ。


さて優勝はご存知、瀬尻稜。
今期開幕戦に続き2連勝を見事に飾った訳だが、大会3週間前から週末は
花川スケートパークに彼の姿を見る事が出来た。
すなわち「勝ちに来ていた」のである。
昨年の最終戦での王座陥落が相当に悔しかったのかは不明だが、今年の彼は
恐ろしい程の集中力と、研究心で、行き当たりばったりで1分間を滑る選手を
圧倒的なテクニックで撃破している。
鵠沼では飛び、ストリート色が強い花川では擦って回す。
そして決勝2本ともノーミスで自分をアピールする自信に満ちた滑りに脱帽だ!

最終戦は北神戸デンスポ、ベーシックなセクション構成なだけに、彼を超える
には念密な作戦と滑りが要求される。楽しみである。






(滑走写真撮影:大澤将)











決勝終了後に行われたベストトリックも優勝、17万円の荒稼ぎ!