11/29 全日本アマチュア選手権ダイジェスト(11/5配信開始)



2011年AJSAのオーラス、全日本アマチュア•スケートボード選手権は三重県志摩市のB7スケートパークで開催された。コンテストは10月29日、30日の2日間開催を予定していたが、2日目に開催するはずだった全日本アマチュア選手権決勝、キッズ&ジュニア選手権、レディース選手権、マスター選手権は、あいにくの雨のためキャンセルとなってしまった。

よって全日本アマチュア選手に関しては、セミファイナルの成績をもって公式の最終リザルトという事になる。決勝に照準を合わせていた選手、そして決勝を楽しみにしていたギャラリーを含め、全ての大会関係者にはとっては非常に残念な結果になってしまったが、これもまた運命と言うしかないだろう。

今年はプロ、アマ、共に開幕戦から全日本と、最後の最後まで雨に泣かされると言った結果になってしまったが、それでも大会開催中は全国各地のサーキットを勝ち抜いた沢山の選手達、ギャラリー、大会関係者達で盛り上がった。





それでは大会初日に行われた予選、セミファイナルを勝ち抜いて、来年2012年度のAJSAプロ昇格の権利をゲットした8名の選手を紹介すると共に、2日間に渡って開催された今大会をハイライト(写真)でお届けしよう。




優勝 澤本 駿次(ムラサキ草津)




2位とはわずか3ポイント差。ジャッジは3対2で明暗が分かれた。ダウンザレールでのフロントサイドボードスライド、シフティー入りのオーリー、レールでのフロンサイドリップスライドからの180アウト、フロントサイドフィーブル、カーブボックスでも50。全てがスタイリッシュで完成度も高かった。全体的に見るとまだ少しムラがある様な感じがするが、以前と比べるとグッとメイク率があがって来た。来年のプロ戦で駿次の素晴らしいライディングが炸裂するのを楽しみにしている。それと今回までは大目に見るが、プロに昇格したならば、コンテストではメルメットのあご紐はヘルメットに巻かず、しっかりと締めていただきたい。

2位 野田 星ニ(アクションブルーチップ)




本人は1位と思っていたのだろう。表彰式での悔しそうな表情が印象に残る。個人的には野田の方が1位でも良かった様な気がする。まぁ賛否両論いろいろあるとは思うが、そこはジャッジの判断を信用したいと思う。カステラでのフロントサイドテールスライド、レールでのバックサイドフィーブル、キックフリップからのフロントボードスライド、ダウンザレールでのフロントサイドボードスライド、ナイアガラでの360キックフリップイン、ピラミッドでのテールグラブ、ダウンレッジでの50、どれもがスピーディーで完璧だった。今回の借りは来年以降のプロ戦で返してもらいたいと思っている。

3位 神戸 泰人(WATERCOLOR)




レール中心のライディング内容だった様な気がするが、終わってみれば221ポイントで3位に入った。レールでのKグラインド、ノーリーリップスライド、フロントサイドリップスライド、ダウンザレールでのフロントサイドボードスライド、フラットバンクでのハードフリップ等々。今後プロで成績を残して行くにはアールでのトリックや、エアー系が必要になって来るだろう。とにかく今回は素晴らしいライディング内容だった。

4位 佐藤 俊平(MO3 STORE)




皆殺しレールでのフロントサイドボードスライド、フロントスミス、フロントフィーブル、レールでのバックサイドスミス、バックリップと、レールトリック主体のライディング内容ではあるが、今回の俊平はイケイケドンドン、アドレナリン出まくりだった。怖いモノ知らずとは彼の事だろう。プロに上がればレールだけでは通用しない事は本人が一番良く解っているだろうとは思うが、今後の彼の活躍に期待したい。注目の選手だ。

5位 岸 海(ムラサキ八王子)




何て言っていいのか? 年齢に似合わないそのライディングスタイル、表情、風格、そして服の着こなしなんかは大人顔負けだ。勿論、スケートボ―ドは文句無しに上手い。ダウンレッジでの50−50からのフロントリップ、イシコ山でのノーズスライド、レールでの50−50−180アウト、360キックフリップ、ボックスでのスイッチボードスライドは抜け方がシブかった。近い将来トップに君臨するまでには、そう時間が掛からない選手だろう。黒のグローブは是非とも自身のトレードマークにして欲しい。

6位 村井 海斗(MALIBU)




ピラミッドでのバックサイドメランコリー、バックサイドキックフリップ180、レールでのバックサイド50、ヒップでのバックサイドオーリー、どれもが超スムーズでスタイリッシュだった。スタイル、スピード、完成度と3拍子揃った選手だ。プロでは難度の高いトリックが今以上に必要になって来るだろう。今後もコンテストシーンには積極的にトライし、自己のレベルをどんどん上げて行って欲しい。

7位 佐川 涼(ムラサキX-DOME)




レールでのフロントサイドボードスライド、バックサイドリップスライド、ピラミッドでのハードフリップ、ボックスでのテールスライド等、ハードなセクションに少々手こずっていた様だが、そこは関東サーキット1位の意地を見せ、テクニカルなライディングと、完成度でカバーした。今後は身体も大きくなるにつれてライディングにも迫力が出て来るだろう。彼も将来が楽しみな選手だ。

8位 谷口 昇太郎(Skate park Pyxis)




ピラミッドでのバックサイド180、キックフリップインディーグラブ、レールでのフロント50からのリバース等、彼もB7のハードなセクションに苦戦していた様だ。正直、地区サーキットの時の滑りと比べると、今回はパッとしなかった様に思う。ギリギリ何とかといった感じか!? この先プロに上がる、上がらないに関わらず、ライディングでも、ライディング以外でも自己をもっと周りにアピールして行く事が必要になって来るだろう。





続いて楽しかったコンテスト2日間の模様をハイライト(写真)でどうぞ!






























ハイライトは以上の通り。大会2日目は雨でキャンセルとなってしまったが、とても楽しい2日間だった。ようやく選手達のお父さんや、お母さん達の顔も覚えて来たし、キッズやジュニア、レディースの選手達の顔と名前が一致する様にもなって来た。今回の全日本では選手達と大会運営スタッフも和気あいあいとやっていたし、面倒見のいいB7の森本ファミリーには大会関係者みんなが非常にお世話になった。森本さん、チズさん、タイト、そして色々と手伝ってくれた橋ポンやカズ、ヨウスケといったB7クルー達にも感謝したい。みんなありがとう!



と言う事で2011年のAJSA全行程を無事に終了する事が出来た。関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。2012年のAJSAも頑張って盛り上げて行こう! そしてまた来年、各地のコンテストでみんなと会える事を楽しみにしている。