2011九州沖縄アマチュア地区サーキット結果



3年ぶりとなった宮崎は祇園パークでのAJSA九州サーキット第3戦は、台風の天気予報を見事はねのけ、
逆に宮崎らしい夏のようなコンディションでの開催となった。

今回はエントリー人数が41名と1戦目、2戦目と比べやや少ない人数となった。
地元宮崎からのエントリーが6名と少なかったのがとても残念であった。

しかしエントリーしている猛者はいつものメンツで今回も2戦目同様なハイレベルな戦いが期待された。


スタッフのムラサキスポーツの竹下くん、尾田さん。

今回のMCは九州の名物SKATER MEGAさんこと川崎 剛氏。

観客席、ジャッジ席はこんな感じで日陰&ベンチ有りのとてもいいパーク。

今回もジャッジはいつもの九州プロライダー勢揃い組。

左から池元プロ、武石プロ、ヘッドジャッジの吉川プロ、田中プロ、立石プロ。

さて、このうような布陣、そして灼熱の宮崎の地で決勝に進んだのは・・・

まずは予選1位通過
スイッチスケートパーク所属 スタイル&スキル抜群の小宮啓太くん。

彼の滑りは本当に軽くてスタイリッシュ。スキルも申し分ない。

続いて予選2位通過は、
四国からの刺客、多田 康毅くん。

毎回うまくなっている彼の滑りは今後も楽しみだ。

予選3位通過はまだ中学2年生?既にスケート歴はベテランの域か!?
スイッチスケートパーク所属 宮崎 健太くん。

大会前日の調子の良さをそのまま予選に持って来れたようだった。

以下、4位:境 基州、5位:原 功次朗、6位:槙 大輝、7位:安田 順一、8位:福間 偉璃、
9位:萩原 健二、10位:松尾 栞汰、11位:米野 舜士、12位:黒木 樹、13位:永田 裕一郎、14位:清原 和也、15位:宮下 龍、16位:草西 キョウホ
の以上16名が決勝進出。


暑さと慣れないパークのせいか、全体的にメイク率が悪く、2、3トリックメイクが予選通過の基準となったようだったが、もう少し予選からギアをあげていってもいいのではないだろうか?と感じた。




さて、そうは言っても毎回決勝は本当に同じメンツ!?と思うほどレベルが高くなるのが今年の九州サーキット。

休憩、練習をはさみ、13時半から決勝がスタート!!
予選16位の草西キョウホくんから始まった。

いつも通り1分間の2トライでよりよい方のランを採用。
その結果は・・・

16位:槙 大輝、15位:黒木 樹、14位:原 功次朗、13位:宮崎 健太、12位萩原 健二
11位:安田 順一、10位:宮下 龍、9位:米野 舜士。
決勝に残った地元宮崎からのエントリー、15位:黒木 樹くん、10位:宮下 龍くん。
中学生、高校生ながらも練習時からスキルも高く、しっかり決勝に残り結果を残せたのは立派と言えるでしょう。来年からは宮崎県外にも積極的に行動し、そのスキルをさらに伸ばしてもらいたいと思う。コンテストにもどんどん参加して、宮崎だけでなく九州、日本全土で活躍してほしいと思う。

さて、ここからは入賞者。
それではまずは8位。予選16位から大幅アップ、草西 キョウホくん。

まだ中学生トリックはオールドトリック中心のマニアックなライン。
しかし回しやカーブなどが足りず、ジャッジの心には響かず。メイク率も高かったが、8位という結果に。
もう少しストリート要素を取り入れていけるといいのではないでしょうか。

続いて、7位。こちらは現在ランキング2位&骨折中の松尾 栞汰くん。骨折しているものの、いつもと変わらない安定した滑りでなかなかの位置に。骨折しているのにこの結果は立派でしょう!

6位。予選2位だった四国からの刺客、多田 康毅くん。

得意のブラント180は外さず、淡々とメイクを重ねて行った。しかし、スピード、高さ、迫力などが、まだ大人には勝てないな、といった印象。成長し、1つ1つのトリック、全体的なスピードがあがってくると同じラインでも点数が大きくあがってくることだろう。

5位。こちらは現在ランキング1位の永田 裕一郎くん。得意のKグラインド。

5日前から乗り込み、練習を重ねているあたりが現在ランキング1位のゆえんか。しかし、今回はパークと相性がよくないのか?いつもよりパンチを欠いたランの印象であった。今回5位により年間ランキング1位が決定した彼だが、果たしてプロにあがるのか?

4位。小宮 啓太くん。なぜか期待してしまう彼の滑りはやはり魅力があると言えるのだろう。今回はあまりトリック4位という結果であったが、どのパークでもいつでも優勝できそうな雰囲気である。


そしてここからがベスト3!!
まずは3位!!
大分の雄、清原 和也くん。


今年は1戦目、2戦目を予選敗退という結果だけであっただけに、嬉しさ倍増だったのではないでしょうか?フラットバンクでのフェイキービックスピンのメイク率と完成度、スタイル抜群であったのがとても印象的であった。ラストのぶっとび180グラブもメイクしていたらもう1つ順位はあがっていただろう。

そして惜しくも準優勝は、ヤンキースケーター、福間偉璃くん。


安定したオーリーを武器にスミス、キックフリップなどを織り交ぜ、1ミスでのラン。AJSA3戦目で早くもメダルをゲットした彼も今後が非常に楽しみな選手である。腰痛に悩まされているようなので、ゆっくり休養して、完全復活を!!次は優勝だ、イオリ!!

そして見事優勝をかざったのはムラサキスポーツ、NINJA、FLCからサポートをうける境 基州くん。


正直今回はダントツのランであった。唯一のノーミスのランで得意の360オーリー、ビッグスピンは神業。テンポ良く、淡々とメイクを重ね初の優勝をもぎとった。欲を言えば、もっとスピーディーに、勢い、盛り上がりのあるライディングができるようになるとよりよいスケートになると思う。

最後に恒例となったプロライダーによるデモンストレーションがおこなわれた。

立石プロ


池元プロ


田中プロ


私、清水


武石プロ


表彰式では、吉川プロがプレゼンターを務めてくれた。


3位の清原 和也





今回のベスト3
左から福間 偉璃、境 基州、清原 和也

今年の九州サーキットはこれにて終了。参加人数は増え、全体的な底上げにはなった1年だとは思うが、まだまだ関東、関西のレベルには残念ながら程遠いと感じる。ライダー自身が参加してみるのが1番だと思うのだが、九州だけに留まらず、もっと県外、九州外を経験してレベルアップにつなげていってほしい。コンテストが全てじゃないが、コンテストもストリートも全てスケートボードだと思う。多くを経験して、色んなことを感じて、もっともっとスケートボードの魅力を幅広く深く追求していって欲しいと思うし、僕もそうしたいと思う。

総合ランキングに入った選手は、全日本で是非、自分のスキルを試していい経験にしてもらいたいと思う。うまいスケーターはごろごろいる。そんな中で九州スケーターがどこまでくいさがれるか。非常に楽しみだ。

九州支部 代表 清水 潤
Photo By DICE-K , 3SON






例年なら梅雨時期で天気が不安な時期だが、今年は少々早めに梅雨が明けた夏空の元で、
AJSA九州サーキット第二戦がSWITCH SKATE PARKで開催された。


今回から運営スタッフとしてムラサキスポーツの尾田さん、竹下くんが協力してくれ、

スムーズにエントリー受付が行われた。


左:尾田さん、右:竹下くん


大会は灼熱の夏、室内ということで、熱中症や脱水症状など、体調管理に気をつけ、

またそういった自己管理が好成績にも繋がるというオーガナイザー私、清水の挨拶から始まり、
できるだけ涼しい時間帯にコンテストが行えるように早め早めに大会運営が行われた。


そして今回のジャッジ&MC陣は左から立石プロ、田中プロ、吉川プロ、池本プロ、武石プロ、
そしてMCはファイヤー小林プロという鹿児島から広島までの豪華メンツ。


こんな感じの灼熱のコンディションの中でも鹿児島、宮崎、熊本、大分、長崎、佐賀、福岡から
の猛者が総勢56名も集まり、選手のコンディションや怪我などのアクシデントを考慮し、
開会式後の全体練習をなくし、1ヒート約20名の合計3ヒートに別れた。

ヒート毎に15分の練習後に予選を開始するという形式で行われたこともあり、
怪我人&熱中症者も出ることなくスムーズに行われた。


その予選を見事一位で勝ち抜いたのは地元SWITCH SKATE PARKのライダー宮崎健太。
他選手が苦戦していた中で頭一つ抜けて安定した滑りを見せていたのはさすがローカルと
いったところ。


2位通過は同じくSWITCHのライダー小宮啓太。彼はプロ権利を以前もっていたほどの腕前であり、
今回も終始安定しスタイリッシュに会場を沸かせまくった。


続いて3位通過は、久々にコンテストに登場し、さらっと上位で通過を見せるあたりは
さすがといったところ。FLC、TUFLEGなどのスポンサーを持つ、西田耕治。
彼は大会常連組でもはやベテランの域。


4位は小さな巨人、松尾栞汰、5位は四国からの刺客、多田康希、6位は毎度優勝候補の安田順一、

7位は前回覇者、永田 裕一郎、8位フランシスコ・ヨシカズ・アイハラ、9位猿渡 健吾、
10位槙 大輝、11位影山 智明、12位猿渡 翔平、13位境 基州、14位福間 偉璃、
15位簑田 祐、16位宮崎 裕次郎の16名が予選を通過した。

17、18位の清原 和也、木佐貫 芳文も非常に僅差であと1トリックで予選通過者が入れ替わる
ほどの僅差であったが、全体の印象としては緊張と暑さのせいか、ライダーのメイク率が
あまりあがらずジャッジがとても苦しんでいるように見えた。



さて、ここからは決勝戦!
緊張でがちがちの予選から一転し、選手の気持ちがこれほどに顕著に現れるか!!?

というほどいきなりハイレベルな争いになった。
久々に盛り上がるいい決勝戦が行われたと思う。


それでは、まずは16位の簑田祐。九州でもキッズスケーターが決勝に残るようになってきた。
まだまだ体格などでも大人に引けを取り、トリックバリエーションや跳躍力なども足りてはいないが、
確実にメイクを重ね決勝戦まで残ったのは素晴らしい結果。


続いて15位 宮崎 健太。予選1位から大きく順位を下げてしまって残念ながら15位に撃沈。
ホームのパークだけに上位を目指したかったところ。三戦目に期待!


14位はヤンキースケーター福間 偉璃。得意のスミスは奇麗にメイクするも、その他のトリックが
イマイチ決まらなかったのが残念だが、相変わらず気持ちのいいオーリーを見せてくれた。
今後注目の選手だ。


13位は四国からの刺客、多田 康希。アールトリックを中心に奇麗にまとめたが、
こだわりのノーズブラントが決まらず順位が伸び悩んだ。しかし、ブラントバック180アウトは
予選から一度も外すことなくクリーンに決めていたのが印象的だった。


続いては地元SWITCH SKATE PARKのライダー猿渡健吾。
ひとつひとつのトリック、スタイルが非常に奇麗ではあったが、
中々トリックがつながらず残念ながら入賞までは至らず、12位という結果に!
12位から6位までがそれぞれ1点差という激戦の中だけに本当に紙一重の結果だったと思う。


11位は予選16位から6つ順位を上げたキッズスケーターの宮崎 裕次郎。
メイクはいくつも重ねてはいたが、同じトリックを何回も出してしまい点数が伸び悩んだように思えた。
しかし、この灼熱の中、集中力を切らさずに最後まで滑り抜いたのはキッズながらもキャリアを

重ねてきたからであろう。


10位!猿渡 翔平。彼は1トライ目に非常にいい滑りをしていて、このままパーフェクトか!?と思われた瞬間、
足がつってしまい残り30秒をほぼ滑走することなくトライを終えてしまった。

2トライ目も残念ながら復活することができず思うようにランができなかった。
しかし1トライ目の前半30秒でこの順位であったところからも彼のスキルの高さがわかるだろう。


惜しくも入賞ならずの9位は、槙 大輝。
レールでのB/Sボードスライド全流しやRでのストールからの270アウトなどをメイクするも残念ながら
1ポイント差で入賞を逃してしまった。おしい〜!!


8位は大分のフランシスコ・ヨシカズ・アイハラ。トリックバリエーションも多く、
非常にスキルの高いスケーターではあるが、今回はパークに慣れず全力を出し切れなかったように思える。
レールでのボードスライド全流し、レッジでの5−0、バンクトゥバンクでのB/S180などをメイクした。
ラストに見せたレールでのテールブラント全流しが乗りゴケであったのが非常に惜しかった。


8位と1点差で7位をゲットしたのは、ムラサキスポーツ熊本店ライダーの安田 順一。
レッジでのケーグラインド、レールでボードスライド、モヒカンでの50−50、バンクトゥバンクで
B/S180、フラットバンクでフリップなどをメイクしたが、後半10秒が技が続かずミスが続いてしまった。
厳しいコンディションではあるが、体力が不足してくるラスト10秒に粘れていたら3位以内も
十分狙えるラインであった。


6位は予選3位から順位を落としたものの、非常に安定したレベルの高いラインを組んでいたのが印象的で
あった西田 耕治。レッジでケーグラ、バンクでオーリー、フラットバンクでヒール、スイッチポップ、
カーブで5−0、バンクトゥバンクでのスイッチポップなどをメイクし、1ミスのランであった。
RでのF/Sフリップが乗りゴケであったが、これが決まっていれば点数が僅差だけに3位も射程圏内ではあった。


続いて5位は小さな巨人、松尾 栞汰。パーク全体を使いこなし安定した滑りが印象的であった。
Rでのテールスライド、バンクでのF/S180、レールでの50−50、フラットバンクでのフリップ、
バンクトゥバンクでB/S180、ヒップでのフロントポップをメイクした。こちらも4位と1点差なだけに
ジャッジも非常に順位を着けるのが難しかったところだと思われる。


4位は広島から影山 智明。
彼ももはや九州サーキットの上位常連ライダー。ビッグアールからバーチカルなどを奇麗にこなしとても

気持ちのいいライディングを披露してくれた。ビッグアールで50toフェイキー、F/S5−0、バーチカルで
インターフェイキー、ダウンレッジへトランスファー50、レッジでスミスなどをメイクし、
最後にアールからのドロップインをお手つきメイクというライン。アールへのダイレクトインは気合い、
根性、スキルが物を言う本コンテストで最もアツいトリックであった。


ここからはメダルゲットの上位3名。
まずは3位!地元SWITCH SKATE PARKのライダー小宮 啓太。

本コンテスト内で一際目立つお洒落スタイルで一つ一つのトリックの完成度が高く、ジャッジ、観客の目を引い
たのは間違いない。レッジでバックスミス、バンクのエッジでバックテール、レッジでフロントスミス180アウト、
フラットバンクでB/Sフリップ、イシコ山でノーズグラインドなどをメイクし、ラストにレールでケーグラトランス
ファーアウトを乗りゴケで終了。素晴らしいライディングであった。



そして惜しくも1位と2ポイント差で準優勝に輝いたのは!
ムラサキスポーツ、NINJA、FLCのライダー、境 基州。モヒカンで5-0、フラットバンクで360オーリー、

バンクトゥバンクでスイッチF/S180、フラットバンクでビッグスピンと続き、このトリックがすごかった。
フラットバンクでのインワードヒールビッグスピンをパーフェクトメイク。会場のボルテージが一気に湧き、
トリックはさらに続き、レッジで50−50、そしてラストにバンクトゥバンクでビックスピンが惜しくも
メイクならず!!
ラストトリックはメイクできなかったものの、随所に難易度の高いトリックが組み込まれているとてもスキルフルな
ラインを披露してくれた。



そしてそして!!
1戦目に続きなんと連覇!!優勝したのはムラサキスポーツ筑紫野店の永田裕一郎!!
レッジで5−0、ケーグラ全流し、レールでフロントリップ、ダウンレールで50−50、レッジでテールスライド、

そして最後はバンクトゥバンクでの完璧な特大ヒールフリップ!パーク全体を使い、全てのセクションで卒なく
トリックをこなし、ミスもほぼ無くラインを組んだのが僅差ながらも優勝に輝いた要因であろう。



今年は集計合間にプロライダーのデモを開催しているのだが、今回もプロの素晴らしいライディングが披露された。
池本 拓プロ スミスグラインド


田中 達也プロ ノーズグラインド180アウト


武石 レオプロ スイッチハードフリップ


松原 章行プロ JTエアー


私、清水 潤
トランスファーリップスライド


立石 和プロ バックサイド180レイトフリップ


吉川 哲平プロ ノーズグラインド



そして最後に表彰式


3位の小宮啓太


2位の境 基州


1位の永田 裕一郎


1位と2位でハイタッチ




3戦目は9月にまだまだ暑いであろう南国、宮崎祇園スケートパークで行われる。
2戦連続優勝中の永田 裕一郎を倒すのは誰だ!?


それでは、9月に宮崎祇園パークでまた、アツいバトルが繰り広げられるのを楽しみにしてます!!

AJSA九州支部 代表 清水潤
ALL Photo by DICEK












皆さん、こんにちは〜!
今年からAJSA九州サーキットの支部長を担当することになりました、清水潤です。
九州のスケートシーンを盛り上げるべく、AJSAでも活動していきたいと思います!

さて私、清水の就任一発目、2011年の第一戦は・・・3年ぶりの開催となる長崎の小江スケートパーク!!



長崎は去年からスケートショップがなくなり長崎シーンはこのままではどうなってしまうんだろう・・・??
というような状況です。しかし長崎には西日本最大級の最高のスケートパーク:小江スケートパークがあり、
多くのライダーが長崎での開催を望んでいました。


近隣にショップがなくエントリーが集まりにくいと懸念された中、長崎スケートシーンの活性化を図るべく、
就任初年の1発目ですが、思い切って開催地に選びました。


そしてこの意思に賛同してくれた長崎の平尾さん、志田くん、酒井くん、下田くん、槙くん、熊本の木佐貫さん
の協力を得て、鹿児島、宮崎、熊本、大分、佐賀、福岡、そして地元長崎からのエントリーが集まり、
何と九州サーキット史上最高のエントリー人数60名での開催となりました!!





そんなビッグコンテストとなった今回は、鹿児島から池本PRO、熊本から立石PRO、福岡から吉川PRO、
武石PRO、そして地元長崎の平尾氏という5名のジャッジと、MCは広島から小林PRO、
音響は佐賀の田中PROが盛り上げに来てくれました。


左から吉川PRO、立石PRO、武石PRO、池本PRO、平尾氏


コンテストの方はというと、最高の人数、天気の中で開催された予選は、ベテラン vs 中堅若手 vs キッズ
という図式。20名の3グループで行われ、各グループ練習も十分できたと思ったのですが、そこはコンテスト!
魔物が棲んでいます。

なんと優勝候補筆頭、熊本の安田順一、大分の清原和也が予選で散るといういきなりの大波乱!
さらにスキルフルなライダー鹿児島の松崎晃、熊本の磧健一郎、福岡の境基州、そして地元長崎の下田 也、

志田一拓までもが予選敗退という荒れっぷり。


優勝候補ながらも予選敗退してしまった安田順一


そんな荒れに荒れた予選を1位通過したのは地元長崎、ムラサキスポーツ筑紫野店所属、永田裕一朗!!
今回のコンテストに相当な気合いで望んで来ているのがしっかりと分かるほぼパーフェクトなラン!!

続いて2位通過は、福岡期待のヤンキースケーター、福間偉璃(イオリ)。
彼は1メートルジャンパーで安定した跳びが武器。

そして3位通過は福岡の若手スタイルスケーター原功次朗と続いた。



結果はこの上位16名が見事決勝進出!!
決勝に残ったメンツを見ても、ベテラン vs 中堅若手 vs キッズ の凝縮図となった。




さぁそれではここから決勝スタート!!


まずは16位。
鹿児島からのエントリー中園宏一。キレの動きからのフリップノーズマニュルが惜しくも決まらず、

予選11位から順位を5位落とし16位でフィニッシュ。
予選でテクニカルないい滑りをしていただけに残念であった。


続いて15位。
こちらは大分からのエントリーの嶋田恵。

予選ではラストトリックにメイクしていたアールでのエアウォークが印象的であったが、
決勝ではラインが繋がらずラストトリックまで辿り着かず!
残念ではあるがAJSA初参戦での予選通過はお見事。次回に期待!


続く14位は四国からのエントリーのキッズスケーター多田康希。
アールトリックを中心に攻めるもバックディー180リバートをメイクしたが、
こだわりのブラントバックサイド180アウトが決まらず。
予選ではメイクしていただけに決勝でも決めたかったところ。惜しかった!


13位。こちらもキッズスケーター。腕を骨折しながらのエントリーで決勝まで進むのはお見事!
古賀で鍛えられたアールさばきでボンレスでのギャップUP、RでのF/S5-0をメイクし予選15位から
順位を3つ上げ13位でフィニッシュ。これからが期待のキッズスケーターだ。


12位は注目の1メートルジャンパー福間偉璃(イオリ)。
期待を裏切らず安定したオーリーを武器に跳び回る。
オーリーバックサイドグラブ、バックサイド180などの跳び系、スミスグラインドをメイクした。
彼もAJSA初参戦で予選3位、決勝12位はなかなかのもの。次回に期待だ!


11位は地元長崎からのエントリー槙大輝。
練習中に怪我をしてしまったものの、地元根性を見せつけ果敢にハンドレールで50−50、
ダウンレッジでケーグラインド、カーブでノーズグラインドをメイクし、執念の11位。
かなり苦しそうであったが、諦めず最後まで滑り抜いた彼は地元の意地を見せつけられた。


続いて10位!!島根からのエントリーの大野和義。
予選でテクニカルなトリックから、ビッグレッジでの圧巻の50−50を見せつけられただけに
かなりいい順位まで行くんじゃないかと期待していたが、入賞まであと少し届かず!!
ダウンレッジでのスミス、ビッグストレートレッジでの50−50、奇麗なフロントサイド
テールスライドをメイクした。


そしてぎりぎり入賞ならず!惜しくも9位だったのは、福岡からのエントリーの原功次朗。

彼のクリーンなスタイルはとても魅力的。が、トリックが決まら無い限りは順位はあがらず。
キックフリップ、B/Sテールスライド、RでのF/S5-0、レールでのB/S50-50などをメイクしたが、
予選3位から大きく順位を下げてしまい、9位でフィニッシュ。


そしてここから入賞者の発表!!


まず8位!!佐賀からのエントリー、宮崎健太。

彼はいつもどこかを怪我している気がするが、今回も右足首をグリッチョしていたようだった。
それにしても入賞を勝ち取るあたりはさすが。キッズの頃から知っているが彼もいつのまにか13歳と

徐々に滑りも体も大人びてきているのを感じた。
モヒカンレッジでの50−50、レールでのB/Sボードスライド、ピラミッドでのキックフリップ、
Rでの奇麗なB/S180バックグラブなどをメイクし予選16位から順位をあげ入賞を果たした。


7位に食い込んだのは、こちらも地元長崎からのエントリー、32歳の山口健一。
長身から繰り出されるトリックはダイナミックで、かつ地元のライディングらしく安定していた。
RでのB/S180グラブ、Rでのスミス、F/S5-0、ロングレッジで50−50、ノーズスライド、
RでのF/S180を奇麗にラインで繋ぎ、最後の360キックフリップが惜しくも決まらず。
しかし、終始安定した滑りで決勝でも素晴らしいライディングを披露してくれた。
最後の360キックフリップが決まっていれば、6位と1点差と僅差であっただけに惜しかった!!


7位と1ポイント差で6位をゲットしたのは、福岡県椎田町からのエントリー、萩原健一。
こちらも30歳オーバーながらも体力配分をうまく考えベテランらしい良い滑りで6位入賞。
モヒカンレッジでの50−50、フラットバンクでのキックフリップ、ピラミッドでハーフキャブ180、
イシコ山で50−50、ロングレッジでのF/Sテールスライド、ダウンレッジでノーズスライド、
Rでのブラントtoワンフットインターフェイキーをメイクし、ラストトリックだけメイクならずでの滑り。
テンポもトリック数もよく、非常に見ていてリズムの良いラインであった。
今年は優勝狙っていると宣言していただけになかなかの滑り出し!


こちらも6位と1ポイント差!!かなりの接戦でした。
175ポイントで5位になったのは、大分からのエントリー、フランシスコ・ヨシカズ・アイハラ。
ブラジルとのハーフということもあり、かなりいけいけのスタイルが入った滑りをしていた。
トランスファーテールスライドから始まり、変形バンクからのレッジでの5−0、モヒカンレッジでスミス、
レールでB/Sボードスライドをメイク。変形バンクからのテールブラントが惜しくも決まらなかったが、
かなりジャッジを湧かせ、これが決まっていれば確実に3位入賞はしていただろう。


続いて広島からのエントリー、影山智明!!
ランの前半はアールで攻め、後半はストリートセクション攻めという組み立て。
Rでの5−0ピヴォットフェイキー、F/S5-0、F/Sテール、ロングバンクtoバンクでのビッグオーリー。
ラストはR to Rでオーリーバックグラブをメイクし183ポイントで4位をゲット!!


ここからがメダリスト!!
まずは3位!地元長崎からのエントリー、志田拓人!!
トリック数は少ないものの、パンチの効いたトリック、スタイルで3位入賞。F/S180でのギャップUP、

ピラミッドでノーリー270、ピラミッドでキレキレのF/Sフリップ、アップレールでKグラインド、
ラストのギャップUPの360キックフリップのみ外したものの191ポイントと高得点でフィニッシュ。
地元勢、強し!!



そんな地元勢を抑え2位に輝いたのは、福岡からのエントリーのキッズスケーター松尾栞汰(カンタ)!!
1トライ目がパーフェクトランであった。ギャップのオーリーバンクイン、キックフリップ、
レールでボードスライド、RでF/Sディザスター、ヒップでキックフリップ、ダウンレッジでB/S50、
ギャップをF/SポップでUP、ラストにビッグステアをオーリーでメイクした。
227ポイントと高得点で素晴らしいランだった。



そしてさらにそれを上回ったのが、やはり地元強し!!
長崎出身、現在は福岡県久留米市在住の永田裕一朗選手。
予選も1位、決勝も1位と完全制覇であった。彼はかなり前からこのコンテストにかけていただけあり、
今回に向けてかなり滑り込んだ様子が見て伺えた。
Rでのぶっ飛びオーリー、カーブでの5-0、ダウンレッジでノーズスライド、

ハンドレールでF/Sリップスライド、Rでテールスライド、イシコ山でF/S5-0、
モヒカンレールの50−50全流し、ヒップでヒールフリップでフィニッシュ!!
素晴らしい滑りでした! おめでとう裕一朗!!




彼の今回のコンテストにかける意気込みは僕は個人的に知っていた。

彼は何度も足を運び練習をし予選も決勝もパーフェクトのランを見せた。
こういった取り組みがコンテストの順位に結びつくのは言うまでも無い。

日頃のストリートスキル、アールスキルだけでなんとかなるものじゃないってのがコンテスト。
練習ではできても本番ではできないのがコンテスト。
それをどこまでパーフェクトに持って行くかは、練習量と集中力が物を言うのは間違いない。
今回の永田裕一朗選手がその練習の大切さをまざまざと見せてくれたのではないでしょうか。
本当におめでとう!!







さて60人という最大規模の人数で始まった2011年AJSA九州サーキットですが、まだまだこれから。
5月29日はスイッチskateparkでAJSA公認ショップ大会もあります!
上位を狙っている人はじゃんじゃん参加してポイントを稼ぎましょう!!

そして九州のスケートシーンを皆で盛り上げていきましょう!!
もっともっと盛り上げていこうぜ〜〜〜、九州スケートシーーーーーーン!!


文)AJSA九州支部 代表 清水潤    写真) DICE-K