第三戦の会場となったのは昨年の12/1にオープンした原池公園スケートパーク。
AJSAプロツアーとしては久しぶりのボウルコンテストとして開催された。
この公共パークはイベント等で貸し切られた事も無く、今回が初の大会開催となる。
大会開催に理解を示して頂いた堺市、ならびに指定管理団体のミズノスポーツ様に感謝。





この大会は予選1分1トライ。手前のヒート表をご覧になれば一目瞭然ですが上位16名が
準々決勝に進み、4ヒート各4名で勝ち抜けて行く。
予選では鉄人・才哲治が痛恨のコンビネーションミスを犯し、敗退してしまう番狂わせがあったが、
優勝候補含む、多くの有力選手は1トライという厳しい条件の中でも無難にまとめて準々決勝へ。



準々決勝は1ヒート15分で開催。


ジャッジは奥から西川、塩谷、荒井、坂田、山西と、プロ戦ではお馴染みのメンツ。

第1ヒートは予選一位通過の井狩大海を、地元の影山が追い込んで同点トップで準決勝へ進出。
第2ヒートは最も注目を集めたが僅差で松木愛瑠が予選落ち。
第3ヒートはストリート代表の米坂淳之介の健闘も惜しく地元の笹岡がトップ通過。
第4ヒートは笹岡兄弟が地元の有利を見せつけて鑑賞した。


地獄の第2ヒートで全てを出し切った中村貴咲のB/Sスミス。女子で予選通過は素晴らしいの一言!


同じ地獄の地獄の第2ヒートで落ちた松木、他のヒートなら間違いなく準決勝へ進出だった。


久しぶりの吉田康成、見事なレイバッックエアーだが試合感を戻せず敗退。



準決勝からは1ヒート10分。ここから勝ち抜けて行くには体力温存も重要。
第1ヒートではアール系を得意とする西川誠と、兄の屈辱に燃える吉田昌宏が順当に決勝進出。
第2ヒートでは笹岡3兄弟が揃ってしまい潰し合うも、中川大成が先輩の意地で牙城をブッ壊した。


怪我からの復帰戦を予選1位で飾ったが、スラムの影響で惜しくも準決勝敗退となった井狩太海。


準決勝で敗れた4人で敗者復活戦を行い1名が決勝へ、決勝は5人で12分。
写真では伝わらないと思いますが、これぞボウルというスピードから繰り出される強烈なトリックの
連発で、集まったギャラリーは一瞬も目を離せない状態になった。

フルスネークジャムというリスクの多い試合形式が、良いのか、悪いのかは置いておくが、
一流選手同士が競う決勝の場では、緊張感、そして見る方にはワクワク感を増大させる効果がある。
決勝を見終わった時、ギャラリーの数人が感動で泣いていたのを目撃した。
スケートボードの大会で涙。

数多くの試合を見ている私達でも数回しかない経験である。

AJSAの種目としては馴染みの薄い形式ゆえ、参加者が少なかったのが残念だが、このパークが出来て

まだ1年にも満たないのである、数年後には原池公園で育ったスケーターが量産される事だろう。
最初の大会でこの内容である。是非とも続けて行きたいとスタッフ一同、同じ気持ちになった。


予選では大丈夫か?な滑りだったが、ヒートでは段々と実力を発揮してきた中川大成が決勝5位。


敗者復活から決勝へ進出の笹岡拳道。時間ギリギリに決めたF/Sエアーはワールドクラスのスケールで4位。


関東代表の西川誠。オリジナリティは一番。優勝候補の一角に予想されたが僅差の3位。


群を抜いたスケールとスタイルで飛びまくっていたが吉田昌宏は惜しくも2位でフィニッシュ!


若干12才。笹岡3兄弟の三男坊。兄2人を出し抜いて初優勝。全日本を待たずにAJSA公認プロを獲得。



優勝した笹岡健介のF/Sグラブ。トリックの完成度、大きさ、スタイル、全てが無ければ優勝できない。





表彰式の準備時間に行われたハスコCUP、初心者とジュニア対象の無料コンテストだが、本戦同様に
盛り上がっていました。特別協賛のハスコエンタープライズ様へ感謝申し上げます。




優勝者発表の瞬間。30台以上のカメラが一瞬を狙っています!(笑)


左からプレゼンターの塩谷ジャッジ、優勝の笹岡健介、2位の吉田昌宏、3位の西川誠、4位の笹岡拳道、
5位の中川大成、最寄りのAJSA公認プロショップ「カジノドライブ」オーナー荒井ジャッジ。



AJSAを代表するRマスター2人を押さえて初優勝。お疲れ様でした!