2012関西アマチュア地区サーキット結果
※雨天のため予選の成績にて順位が決定しました。
先にリザルトが出ているので結果から先に言うが、北神戸田園スポーツ公園で開催された関西サーキット第3戦(最終戦)は、雨のため決勝戦がキャンセルになってしまった。
今回の最終戦で年間のポイントランキングも決まるとあって、各地から沢山のライダーやギャラリー、関係者が会場に足を運んでくれたのだが、少し残念な結果になってしまった。
予選を通過した16名全ての選手が調子良さそうだったし、特に予選上位の選手に関しては、誰が優勝してもおかしく無い素晴らしいライディングを披露してくれた。
北神戸田園スポーツ公園
将来のプロスケーターを目指すキッズ達1
将来のプロスケーターを目指すキッズ達2
MCはカズ2
音響は伊藤ノブ
タイムキーパーのパンクちゃんと坂田ヘッドジャッジ
坂田ヘッドによるジャッジーティング
左から奥野、尾崎、坂田、荒井、森岡ジャッジ
予選を1位で通過したのは笹岡拳道(セキノレーシング)。主にアール系のセクションを使ったルーティーンではあるが、時折ストリートチックなトリックもおり混ぜながら、ノーミスの素晴らしいライディングだった。スピード、スタイル、トリックの完成度は軍を抜いていた様に思う。5審3採ではあるが、5人のジャッジ全員が80点オーバーを付けた。
2位に入った高山零央(is OLLIES)もジャッジ全員が80点オーバー。ミスがあってこのポイント、無ければ間違いなくダントツのトップ通過だったに違いない。
3位の頼慧泰(ムラサキ岡山)も難度の高いトリックをテンポ良く連発し、ジャッジを唸らせた! 他のライダーとはひと味違った独特のライディングスタイルは新鮮でクールだった。
4位は奥野光基(ムラサキ大和郡山)。パワフルなライディングスタイルでセクション全体を上手く使いこなし、スピードも難度もあった様に思う。得意のベニハナ、ノーズグラインドが印象に残っている。
5位には平松凱(Skate Park Pyxis)、1戦目、2戦目と共に3位に入賞しているとあって、今回も好成績が期待されたが、正直少しパワーとキレが無かった様に感じた。と言ってもトリックを正確に決めてくる所や、難度の高い技を多数ルーティーンに組み込んでくるのは流石だっ! 全日本での好成績を期待している。
その他、6位清水将貴(Skate Park Pyxis)、7位青木洋平(Skate Park Pyxis)、8位池慧野巨(ムラサキ鶴見緑地)と続いた。
予選が行われた午前中は、こんな感じや、、、
こんな感じで順調だったのに、、、
予選終了直後にゲリラ豪雨!
残念、、、
決勝に勝ち進んだ16名で協議の結果、16時まで待つ事に
一旦は渇いたものの、2回目のゲリラ豪雨がっ! 残念無念、、、
とまぁ、お昼過ぎまでは順調良くコンテストを開催する事が出来ていたのだが、予選終了直後にいきなりゲリラ豪雨の洗礼を浴びてしまった。
ファイナリスト16名によるライダーズミーティングを行い、多数一致で最長16時までウェイティング、最悪でも決勝のランは1本でもやろうと言う事になったのだが、スタッフや選手達の水はけ作業も甲斐無く、2回目のゲリラ豪雨が直撃!
時間的な事もあり、非常に残念な結果ではあるが、決勝戦をキャンセル。予選の成績をもって最終公式リザルトと言う事で表彰式を行った。
表彰式
高山選手と笹岡選手
既に結果は出ているので1人ガッツポーズ!
左から2位高山選手、優勝の笹岡選手、3位の頼選手
1位から8位までの入賞者の面々
と言う事で、今回は以上の様な内容となった。また、いつもは決勝戦で選手達のライディング写真を撮っているため、これまた残念ではあるが、今回はライディング写真が1枚も無いと言う事になってしまった。申し訳ない、、、
しかし、予選は非常に盛り上がったし、選手達も生き生きと、とても素晴らしいライディングを披露してくれた。天候さえ崩れなければ、決勝戦では予選とはまた違った順位になったかもしれないし、そこに照準を合わせていた選手も沢山いただろう。
しかし屋内や全天候型のパークや設備で無い限り、あくまでも自然相手。天候はいつどうなるか解らないものだ。常に先を読み、如何なる状況においても対応出来る姿勢でいる事も、コンテストに参加する上で今後は大切になってくるだろう。
さて、次回はいよいよオーラス! 10月末に三重県のB7で開催される全日本選手権だ。選手達は全日本に向けて気持ちをリセットして行って欲しい。そしてこの関西サーキットでポイントランキング上位16位を獲得した選手達の全日本での活躍を楽しみにしている。
笹岡選手の優勝に喜ぶカジノドライブのオーナー荒井氏
関西サーキット第2戦は、当初開催が予定されていた深北緑地公園スケートボードパークが緊急塗装工事の為、先方の都合でキャンセル。開催場所を和歌山県のSkate Park Pyxisに変更しての開催となった。
エントリーは25名と少数ではあったが、コンテスト自体は沢山のギャラリーで、非常に盛り上がりのある、内容の濃い大会となった。
Skate Park Pyxis
エントリー受付風景
坂田ヘッドジャッジによるラーダーズミーティング
左から岸野、荒井、坂田、野上、森岡ジャッジ
タイムキーパーの田中さんと、MCの薬師神さん
音響担当の伊藤さん
予選から飛ばして来たのが前回の火打で2位だった笹岡健介(セキノレーシング)。アールセクション、レールやレッジでのトリックを次から次へとポンポン決め、252ポイント獲得でダントツの1位通過。
2位にはこれまた前回優勝の笹岡拳道(セキノレーシング)がスムーズ&スタイリッシュなライディングで238ポイントを獲得。
3位にはローカルライダー平松凱(Skate Park Pyxis)コース全体を使った無駄の無い滑りは流石ローカル! ルーティーンの組み立て方、トリックのチョイスも冴えていた。
4位は笹岡堅志(セキノレーシング)、他とは違った個性のある彼の滑りは非常に目を引く! お決まりのハンドプラント、ツゥークを完璧に決め、レールも攻めていた。
続いてレディースライダーの中村貴咲(ムラサキ神戸)が、バックサイドエアー、オーリーブラント、ミラーフリップ、スミスグラインド等のアール系のトリックを豪快に決めて5位に。
以下、同率5位で金盛壮一郎(ムラサキ岡山)、7位、清水将貴(Skate Park Pyxis)、8位、服部翔(ムラサキ鶴見緑地)と続いた。
選手控え室
練習風景1
練習風景2
決勝は8位から。
8位、清水将貴(Skate Park Pyxis)167ポイント
予選の7位から1つ順位を落とした。回し系やボックス系は安定しているが、少しアール系が弱い感じがする。ステアーでの36キックフリップ等、見せ場を心得ている選手だ。次回の田園での滑りを期待している。
7位、中谷太紀(ムラサキ岸和田)170ポイント
予選では11位だったが、決勝ではグンと順位を上げて来た。年齢のわりには安定感があって、トリックのチョイス、ルーティーン、完成度と、どれを取っても印象が良かった様に思う。コンテストではあまり見かけない顔だが、今回の上位入賞を機に、今後はどんどんシーンに出て来て欲しい選手だ!
6位、金盛壮一郎(ムラサキ岡山)174ポイント
一言で言えば「今時の滑り」と言った印象を受ける選手だ。全体的に上手くまとめていたし、トリックに対してもこだわりを持っている様に思う。フロントロックはスタイリッシュだったし、最後にステアーで魅せたフェイキーオーリーも完璧だった。
5位、中村貴咲(ムラサキ神戸)212ポイント
アールでのバックサイドエアー、ブラントフェイキー、ミラーフリップ、スミスグラインドと、男子顔負けのライディングを披露! スピードもあった。アールでのスミスグラインドのキャニオン越えはマジでヤバかった! いやはや、完全に脱帽です。
4位、笹岡拳道(セキノレーシング)250ポイント
アールでのフロントスミス、バックスミス、フロントフィーブルは全てキャニオン越え! 前回同様、スピード、スタイル、安定感、完成度は間違いなく今大会でも彼が一番だったと思う。が、ジャッジも厳しかった。アールセクション中心のルーティーンでは250ポイントが限界か? 予選から2つ順位を下げた。
3位、平松凱(Skate Park Pyxis)256ポイント
前回の火打でも3位、今回の予選も3位、そして最終リザルトも3位。次回の田園でも3位なら彼のニックネームは間違いなく「さんちゃん」になってしまうだろう(笑)。
予選、決勝共にコース全てを知り尽くした、いやらしいローカルの滑りで、ジャッジ、ギャラリーをうならせた! 見せ場、盛り上げ方もわかって来た様で、これにスピードが加われば、今後は怖いものなしだろう!
2位、笹岡堅志(セキノレーシング)259ポイント
前回のレポートでは「伸び悩み」と評したが訂正しておく。今大会では素晴らしいライディングを披露した。持ち前のアール系での個性豊かなトリックも豊富だったが、レールやレッジでのトリックも素晴らしかった。今回の兄弟対決を制する事は出来なかったが、今後は常に表彰台に乗って来る可能性が非常に高い選手に成長している事は間違い無い!
優勝、笹岡健介(セキノレーシング)271ポイント
「優勝候補の筆頭」と前回のレポートで言った通り、271ポイント獲得で2位以下に大きく差をつけて見事に初優勝! 予選、決勝共に会場にいた誰もが納得する素晴らしいライディング内容だった。以前と比べるとガタイもしっかりして来たし、トリックひとつひとつに迫力が出て来た。いやはや何とも「末恐ろしい」とだけ言っておく。とりあえずは優勝おめでとう! 今後は3兄弟で誰が一番先にプロに上がるのかが楽しみだ!
結果発表!
優勝は?
笹岡健介!
左から2位 笹岡堅志、優勝 笹岡建介、3位 平松凱
1位から8位までの入賞者の面々
今回もお疲れ様でした! ピッシャー!
次回は9月2日、北神戸田園スケートボードパーク。沢山のエントリーを期待している。
(写真/文 塩谷眞吾)
2012年の関西サーキット開幕戦は、京都火打形公園スケートボードパーク。雨で悩まされた昨年とはうってかわって、今年の開幕戦は晴天に恵まれた、さい先の良いスタートとなった。
火打形公園スケートボードパーク
エントリー受付風景
受付はハスコ岸っしゃん&パンクちゃん
エントリー数は40名と、やや少なめな感じではあったが、年齢層の低下と共に選手達の保護者、家族、友人といったギャラリーが多く会場に駆けつけ、大会内容としては非常に盛り上がった!
MCのカズ2と、タイムキーパーのパンクちゃん
今井ジャッジによるライダーズミーティング
予選では笹岡健介(セキノレーシング)が241ポイントと、2位以下に20ポイント以上の差を付けて1位通過した。トリックの何度、スピード、スタイルと、どれを取っても申し分の無い、完璧なノーミスのライディングだった。2位には高山零央(is OLLIES)がストリートチックなライディングで217ポイント。3位にはミスターブラント、奥野光基(ムラサキ大和郡山)、4位は笹岡拳道(セキノレーシング)1ミスはあったが、スムーズで流れのある無駄の無い奇麗なルーティーンだった。5位は昨年の覇者、笹岡堅志(セキノレーシング)6位、平松凱(Skate Park Pyxis、)7位、中村貴咲(ムラサキ神戸)、8位、森中一誠(ムラサキ久御山)と続いた。
手前から今井、野上、坂田、岸野、奥野ジャッジ
リザルトを確認する選手達
こんな人も、ムラサキ斉藤プロ
野上ジャッジと今大会のプレゼンテーター、Z-BoysのShogo Kuboさん
それでは決勝、いつもの様に8位から。
8位、高山零央(is OLLIES)203ポイント
予選の2位から大きく後退。少し緊張したか? 決勝では2本ともミスが目立った。どちらかと言えばパークよりもストリート色の強い感があるライダーではるが、今回はアールでのトリックも豊富に繰り出して来た。海外での経験を生かして、今後もトップを目指して欲しい!
7位、奥野光基(ムラサキ大和郡山)211ポイント
いつもながらのクイック&スピーディーで、会場全体を無駄無く使ったライディングは流石っ! ボールでのブラントtoフェイキーは健在で、トリックもライディングも昨年までと比べると、数段パワーアップしていた。今回は細かいミスが目立った様に思う。
6位、岩田裕介(ムラサキ久御山)223ポイント
予選の10位から4つも順位を上げてきた。バンクtoバンク、ヒップを中心に何度の高いフリップ系のトリックを連発。ジャッジをうならせた。今後上位に食い込むにはエアー系、流し系のトリックも必要になって来るだろう! 次回のコンテストでの彼の滑りに注目だ!
5位、笹岡堅志(セキノレーシング)229ポイント
全体的にロスも少なく、非常に奇麗にまとめていたと思う。が、正直昨年から見ていると、少し伸び悩みな印象を受ける。ただ、トリック重視を意識するライダー達が多い中で、スタイルを重視する彼のライディングは非常に魅力的だ! ボールでのクレイル、バックサイドツィークは超スタイリッシュだった。
4位、池慧野巨(ムラサキ鶴見緑地)237ポイント
彼も予選から5つ順位を上げて来た。ボードを回させればピカイチ! フリップ系のトリックの正確さには脱帽する。ただ、毎回上位に食い込む選手ではあるが、何かが足らない様な気がする。スピードなのか、アンプリチュードなのか? トップを狙うには迫力も必要になって来るだろう。
3位、平松凱(Skate Park Pyxis)243ポイント
昨年までとは見違える様な大人のライディング! スタイル、スピード、トリックのチョイスと、どれを取っても良かった。セクションも豊富に使い、バランスの取れた非常に素晴らしいランデング内容だったのではないだろうか。ジャッジもよく見ていたと思うし、今回の3位入賞は胸を張っていいだろう。現在関西のコンテストシーンの大半を占める小学生スケーターの中では、ライディングスタイルにおいて、彼が真っ先に大人の仲間入りをした事は間違いない!
2位、笹岡健介(セキノレーシング)244ポイント
終始「くやしいっ!」の連発、、、 1ミスこそあったものの、内容的には文句無しのライディングだった。誰もが彼の優勝を予想していたに違いない。それほどまでに完成されたライディングだった。優勝を逃した事は残念ではあるが、年齢的に見てもまだまだ先がある。次回の大会では今回の借りを返すべく、優勝候補の筆頭として彼の名前をあげておく。
優勝、笹岡拳道(セキノレーシング)258ポイント
ついに来た! 笹岡拳道が初優勝! ノーミス、スタイリッシュ、スピーディー、スムーズ、クリーン、パーフェクト、全てが当てはまるライディングだった! 最後に見せたアールからのフラットバンク全越えは、見ていた全員が声を上げた! 完璧な大人の滑りだった。
結果発表!
優勝は拳道!
左から2位 笹岡建介、今井ジャッジ、優勝 笹岡拳道、Shogoさん、3位 平松凱
1位から8位までの入賞者の面々
とまぁ、昨年に以上に年齢層の低下が進むAJSA関西サーキットだが、大会自体が盛り上がって来ているのは確かな事だ。20代、30代スケーターのエントリーが減って来ているのは確かに寂しい事ではあるが、これも時代の流れに沿った1つの社会現象なのかもしれない。せめて言える事は、今スケートボードに夢中になっている小学生、中学生スケーター達がこの先いつまでもスケートボードを続けて行ってくれる事を願うばかりである。
次回の第2戦は6月10日、深北緑地恐竜公園。今大会同様、ガッツリとピシャっていこう!
お疲れ様でした! ピッシャー!
(写真/文 塩谷眞吾)