毎年、ムラサキカップとして開催していたが、今年はムラサキスポーツがメインスポンサーとして
鵠沼海浜スケートパークと、目の前の海で開催された湘南オープン2013として開催。
ASPが開催するWQS3STARサーフィン大会や、JPBAのボディボードのプロツアー等と、横乗り団体が
一同に会して行われたビックイベントの最終日、8日間のラストを飾るコンテストだ。

ご存知の通り、関東地区は梅雨明けから猛暑が続き、コンクリートジャングルでバトルする我々を
多くの皆様が心配してくれ、氷や飲み物等、多くの差し入れを頂いた事、レポートの冒頭だが
まず感謝を申し上げたい。ありがとうございました。



大会を進めるのは最強コンビの2人、DJ本間とジェッツ森、AJSA以外では見る事は出来ない。



ジャッジは左から山西、亀岡、西川、冨田、早川の5名。

3名が元AJSA公認プロとして活躍した名スケーターである。残り2名もご存知の通りタダ者ではない。



幸いな事に前日よりも涼しくなり、大会当日は猛暑日から真夏日に格下げ?

気温も30度と普通の夏に戻った。4〜5度ほど下がっただけで慣れてしまった身体には優しい。

定刻の11時から予選開始。エントリーは18名。
欧州ワールドカップ2連勝の瀬尻が凱旋し、今期の日本デビュー戦が最大の見所。
そして予想どおり予選トップ通過。
しかし2位通過の西川も絶好調。対照的な滑りとラインで会場を湧かせる。
一般ギャラリーに対しては瀬尻のテクニックより、西川のスピードの方が判りやすいだろう。
桑元&春日も好調だし、抜群の安定感を見せる佐川兄弟も無難に予選通過。
さらに難易度を上げて来る決勝が楽しみだ。



さて、決勝開始しますかとスタッフミーティングを始めようとパソコンから目を上げたら
集計に30分ほど頂いた関係で炎天下のスケートパークに、さっきまで湧いたギャラリーが居ない!
関係者全員が少しアセってしまったが、決勝開始予定の1時30分になると少しずつ増えた。
皆さんアナウンスを聞いていてくれてたんですね。これが本日一番の嬉しい事だったんです。

メインステージのライブが少し遅れた関係で15分ほど遅れて決勝開始。
この頃には予選の時よりもギャラリーが増えて、選手も気合いが入っているのが手に取るように見えた。



Photo:ta-low
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8位、有馬昆希(ダブルフェイス)昨年の全日本アマチュア選手権のチャンピオンが堂々の
プロ2戦目で初入賞。横須賀在住なので決勝メンツとは普段からセッションしているはずだが
コンテストのガチな雰囲気と、多くのギャラリーで、少し固くなってしまったかな?

Photo:ta-low
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7位、寺井健人(ムラサキX-DOME)西湘のボスも自分の持ち味を出していたが、連日の熱さで

得意なセクションの進入鉄板が変形してしまうアクシデントもあり、賞金獲得には至らず。

Photo:ta-low
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6位、春日美夢(ソニックディストロビューション)長年の足首の故障から何とか回復してきた。
得意なレールセクションのバリエーションが、もう少し多いコースだったら、もっと上位に行けたはず。
得意の空中戦は会場を湧かせていた。

Photo:ta-low
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5位、佐川海斗(ムラサキスポーツ/クイーンズスクエア横浜)トライアスリートの父と会場入り。
息子は即スケート、父は即サーフィンという健全な休日を過ごす業界的には羨ましい円満家庭の長男。
昨年の大きな骨折と成長期が重なった関係で、まだまだボディバランスをベストに調整できていない。
しかし優勝経験も在ることが証明するテクニックでガッチリ賞金ゲット! 現在、高校受験勉強中!


Photo:510

4位、佐川涼(ムラサキスポーツ/クイーンズスクエア横浜)そんな佐川家次男坊。今回も兄より1つ
上の順位で大会を終えた。彼の特徴は1分間に入れてくるトリックの多さ。けっして同じ技がなく
ジャッジ泣かせなうえ、大技も小技もこなしてしまう。そしてミスが少ない。恐ろしい兄弟である。

Photo:ta-low
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3位、桑本透伍(ムラサキスポーツ)元祖空中戦野郎が3位で賞金5万円ゲット。上の写真がたぶん
この日で一番の歓声があがった瞬間ではないかと思われます。トリミングして見やすくしようと思ったが
この高さとスケール感を出すためには、これ以上は切ってはいけないと思う。
レールもボックスも使わず、ひたすら空中戦だけで勝負した透伍スタイルに脱帽です!
このルーティーンで3位に食い込めるのは彼だけでしょう!


Photo:ta-low

2位を発表しちゃうと優勝もわかってしまう(知ってると思いますが)ので、少しわざとらしいですが
表彰式会場に移動してリポートを進めたいと思います。

今回の表彰式は全ての種目で合同開催。メインステージを使用して行われました。
バックステージの選手控え室には日本を代表する各種目のメンツが集結していて盛り上がってます。
一方、表では1000人以上のギャラリーに本間チャンも少し緊張、いきなり段取りぶっ飛ばしました。





表彰式では最初に発表する予定だったんですが(笑)、急遽、2位を発表する直前に変更、、、、、
ベストトリック賞、才哲治(ムラサキスポーツ)バックフリップです!

決勝終了後、当初は15分間で行われる予定でしたが、一般ギャラリーにも簡単に一緒に盛り上がれる
発射台を使用した事で、予想以上に注目が集まってしまう嬉しい誤算。結局、MCジェッツが残り時間を
告げるたびに「エンチョ〜!」の声が増え、5分延長を2回も、計25分で行われました。



対抗馬として最後まで選考に残った池田大亮のマックツイスト。会場では一番人気だったけど
先日の関東アマ第2戦でもメイクしているので、審査員には少しだけ新鮮味が足りなかった模様。
多数決で決めたんですが、僅差の2位になってしまいました。残念!


決勝でも大活躍の佐川兄弟に観客?からダブルスのリクエスト。レギュレーション的には??だけど
こんな楽しみ方もスケートボードの良いところではないでしょうか。
特別に難易度の高いトリックではありませんが、こちらも会場から喝采を受けたのは言うまでもありません。



という事で再び表彰式会場へ。優勝者が判っちゃう2位の選手の発表の瞬間。
この写真は表彰式をサポートしていた私がポケットのデジカメで写した写真、取材カメラが入れない
場所だけにリアルな表情が撮れたので掲載しました。
自分の表彰が終わった鉄人以外は、本間MCをガン見しているのが面白い。

Photo:ta-low
Photo:510

準優勝、西川誠(ハスコエンタープライズ)予選の勢いを決勝まで継続できたのだが、得点238p。
くしくも予選でのハイスコアと同じポイントなのである。
一方、優勝の瀬尻は決勝で8点を上積み248p。善戦虚しく無念の準優勝で大会を終えた。
意味ありげなステージ写真だが、泣いているのではなく、プレゼンターのムラサキスポーツ島田さんに
シルバーメダルを掛けてもらっている図です。

Photo:ta-low
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優勝、瀬尻稜(ムラサキスポーツ)堂々と大本命が優勝です(顔が隠れていて申し訳ない)。
フランス〜チェコと欧州の2大会で優勝した実力はハンパなく世界クラスを感じさせてくれる。
2008年、彼の初めての海外挑戦をAJSAでサポートさせてもらってから5年(その時のレポート)。
個人的に日本人が好む表現方法で「世界の××選手」ってのが嫌いなんですが、普通に日本人が
世界で活躍する時代が来る事が私の夢でした。「普通に」って処が重要なんです。
本人の次の目標は恐らくアメリカ進出でしょう。まだまだ行ってもらいましょう! ね皆さん!

Photo:ta-low



沢山のご来場、ご声援、ホントにありがとう!

AJSAプロツアー第3戦は9/3インタースタイル特設会場にて第3回ワンメイクスタイル横浜です!