AJSA関東アマチュアサーキットの第3戦が新横浜公園スケボー広場、通称 新横浜スケートパークにて開催された。すでに多くの人がご存知の通り、このスケートパークはアクセス良好で広いというだけでなく、ナイター設備も完備、さらに無料で滑走が可能なため、利用者数は国内No.1と言っても過言ではない。それゆえコンテスト開催の要望は以前からあったのだが、同時に最寄駅からのプッシュによる騒音問題も発生しており、公共パークにおけるマナーも問われている中での開催の運びとなった。






それでも今回が待望の初開催ということでエントリー数は総勢82名。関東サーキットは首都圏での開催とあり、地方からだけでなく国外からの参加する者も現れるほど。前回のSKIP FACTORYでは韓国勢が参加したが、今回は台湾勢が5名のエントリー。レディースは過去最高の11名が参加した。







運営陣の方はMCに関東アマではおなじみとなってきた関口、タイムキーパーに横山、そしてジャッジ陣は左から亀岡、寺井、真壁、富田、秋山の5名。





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予選の方はというと、これだけのエントリー数があると優勝を狙いにいくライダー以外にも、今後の成長に向けての経験と捉える者や、記念に出場する者まで参加者の意図も様々。それぞれがそれぞれの立場にあった目標を設定して楽しむことがアマ戦の特徴でもある。中でも目立ったのは今回が最後の参戦となる出場ライダーではダントツ最年長、49歳の杉原次郎。ここ新横浜のローカルとして13年間滑り続けた彼の気持ちが入ったランは、オーディエンスが一斉に白いタオルを振って応援するなど、この時間だけは一種のエンターテイメントと化していた。こう言ったお祭り要素は間違いなくコンテストを盛り上げる要素の一つと言えるだろう。


そんな予選でトップ通過を果たしたのは芝崎太陽。ここ数年のコンテストの上位常連となっている彼は堂々のノーミスのランを披露してくれた。対して過去2戦は安定した成績を収めていた澤田莉旺は、らしくないミスが続き決勝進出を逃すなど、予選は1トライというアマチュアサーキット特有のルールの影響で明暗が分かれる結果となった。






続いては決勝。今回は年間ランキングが決定する最終戦となり白熱した戦いが繰り広げられた。アマチュアといえど現在のコンテストは本当にレベルが高い。優勝を狙うにはノーミスでどれだけ高難度なトリックを織り交ぜていくかにかかってくるため重圧も相当なものがのしかかってくる。


その影響か、優勝候補と目されていたここまでランキングトップの前回の覇者、池田大輝はローカルパークでありながらもわずかなミスが出てしまい優勝戦線から脱落。対して初戦の覇者である鎧碧斗と予選トップの芝崎太陽はノーミスのランを披露。どちらが優勝してもおかしくない内容ではあったが、結果は7ポイント差で柴崎太陽が鎧碧斗を交わして優勝となった。2位と3位の間には16ポイントもの差があったため、今回に関してはいかに両雄が突出したライディングを披露したのかがわかる。レディースの方は終始安定したライディングを披露した井上青空が優勝。2位に松田優衣、3位に庄司七海という結果となった。




8位 / 内山朝陽 インディーグラブシフティー




7位 / 加瀬悠月 フロントサイドフィーブルグラインド




6位 / 濱村大征 オーリーアップ to バックサイドビッグスピン




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5位 / 池田大輝 バックサイドスミスグラインド




4位 / 齋藤丈太郎 キックフリップインディーグラブトランスファー




3位 / 犬川空汰 バックサイド180 フェイキー50-50グラインド




2位 / 鎧碧斗 ノーズグラブウォールラントランスファー




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1位 / 柴崎太陽 ノーズグラインドミドルポップアウト


優勝した芝崎太陽のラン終了直後に時間外ながらもあえて狙ったクォーターからのトランスファーF/Sリップスライド。一瞬会場がヒヤリするほどの顔着になってしまったが、最後にしっかりと見せ場を作っていた。


ギャップ to フロントサイドリップスライドトランスファー



これにて年間3戦行われる関東アマチュアサーキットも全日程が終了。残すはいよいよ来年度のプロ昇格権をかけた全日本アマチュア選手権のみとなった。今年はどんなドラマが待ち受けているのだろうか!? 結果は10月の28日に判明する。











Photo & Text By 吉田佳央 (yoshioyoshida.net























女子3位:高橋月音(ACT sb store)



女子2位:井上青空(FLAKE)



女子優勝:赤間凛音(alley Oop)












8位:鎧 碧斗(プロショップカスタム)



7位:西宮ジョシュア(インスタント)



6位:芝崎 太陽(F2O PARK)



5位:坂本 倭京(ムラサキ藤沢)



4位:犬川 空汰(SKIP FACTORY)



3位:矢口 莉久(ムラサキ港北)



2位:澤田 莉旺(ムラサキ浦和美園)



優勝:池田 大暉(ムラサキ川崎)















(写真:吉田佳央)























8位:大場 蓮(ムラサキQS横浜)



7位:犬川 空汰(SKIP FACTORY)



6位:松本 浬璃(FLAKE)



5位:澤田 莉旺(ムラサキ浦和美園)



4位:村上 涼夏(ムラサキ茅ヶ崎南)



3位:池田 大暉(ムラサキ川崎)



準優勝:内山 朝陽(プロショップカスタム)



優勝:鎧 碧斗(プロショップカスタム)













(写真:吉田佳央)