スケートボードが追加種目となった東京2020大会以降、全国各地にスケートボードパークは増加していますが、規模や内容の点から見て競技会などに使える場所は少なく、急増する愛好者に全く対応できていない状況が続いています。

2025年3月現在、全国にスケートボードパーク(スケートボードが滑れる施設)の数は約770件(公共450件, 民営320件)。
これは東京2020大会以前と比べると倍近い数に増えたと考えられますが、日本スケートボード協会が全国のスケートボードパークに実施しているアンケート調査では、倍近くにスケートパークが増えているにもかかわらず、90%以上のパーク(施設)が、以前よりパークの利用者がかなり増えた、増えた、変わらないと回答しています。まだ全てのパークから回答を得たわけではありませんが、このアンケート調査の結果をみると、パーク数は増加しているがそれ以上にスケートボード愛好者(パーク利用者)が増加していることが確認できると思います。

そして東京2020大会、パリ2024大会を経た今でも国際規模の競技大会に対応した練習ができるような施設は全国的にもまだ数箇所しかない状況です。選手を育成できるような環境はまだまだ整っておらず、スケートボードが誰もが楽しめる健全なスポーツとして普及・発展できるように全国各地にスケートボードパークが整備されることを望みます。

<一般社団法人 日本スケートボード協会による全国スケートボードアンケート調査 実施報告はこちら>

スケートパーク建設のAJSA監修(アドバイザー)業務について

日本スケートボード協会(AJSA)では全国に増えつつあるスケートボードパークのプランニング、設計、施工、管理運営などパーク建設全般に関するアドバイザー業務をおこなっております。

スケートボードパークは他のスポーツ、例えば野球やサッカー、バスケットなどの球技や、体操、水泳などの競技のように、その競技が行われるフィールドのサイズや規格などが厳密には決まっておらず、パーク建設にあたり整備の目的や利用内容、管理運営方法などによりプランニングも設計も大きく変わります。

毎年全国各地でコンテストを行い、全国にある100店舗以上のローカルショップが加盟しスケートボード愛好者と繋がりのあるAJSAでは多くの知識と経験、実績を元に様々な整備目的に合わせ、また面積や予算なども加味した上でプランニングから監修業務に入ることができます。そして続く設計会社さま、施工会社さまの業務に対しても、その業務内容が整備目的にマッチしているかどうか、を確認し必要な監修をしております。

全国のローカルライダー、地元愛好者たちの意見や要望をプランニングや設計に反映させるお手伝いも監修業務のひとつとなりますので、スケートボードパーク建設の実績がない自治体、企業さまでも適切なパーク建設を進めることができるでしょう。

日本スケートボード協会専門担当者が監修いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

スケートパーク建設の流れ

プランニング

スケートボードパークの整備目的をベースに地元愛好者の要望や建設目的に合ったゾーニング、セクション配置やサイズなど、パーク設計のベースとなる基本的な要素を検討するパーク建設において一番重要なステップとなります。

STEP
1
基本設計 / 実施設計

基本設計は、敷地やロケーションに合わせて、プランニング内容に則してセクション配置、各セクションの平面図、立面図の作成。全体的なバランスや工事費用の概算を行います。

実施設計は基本設計をベースに詳細図を作成し、施工においての注意事項を検討、対応した施工につながる実施図面、特記仕様書を作成します。プロポーザルでのDB方式など施工と合わせて同じ年度で進行するケースもあります。

STEP
2
施工

実施図で検討されたスケートパークを造作するステップ。コンクリートやセクションの配置やサイズはこの段階で丁張りや盛土の確認を経て調整が入ることも多い。素材の経年劣化やメンテナンス、配置やサイズのリニューアルなども加味した上で実施設計を行う必要があり、施工を入札で進めた場合には実施設計での特記仕様書の作り方がとても重要になります。

STEP
3
管理運営

最初のプランニングで検討された地元愛好者の要望や整備目的がしっかりと実現され、運用されるような管理運営が必要。案件によっては自主管理であったり指定管理者による運用であったりしますが、最初のプランニングの時点で管理運営までをイメージし検討して設計や施工を進めていくことがベターです。パーク建設は複数年の事業となるケースが多いですが、最初の時点で管理運営までを考えることで、設計や施工に対してリアリティが出るでしょう。

STEP
4

AJSAのこれまでのパーク監修実績について

スケートボードパーク建設に関するお問い合わせはこちら

SKATE PARK CONSTRUCTION

日本スケートボード協会では、スケートパークの建設を様々な面からサポートします。
ご相談、ご質問など、お気軽にお問い合わせください。

 

※現在お問合せ対応はメールのみとなっております。